2019年2月27日10:52
VisaとPlaneta Informaticaは、米国時間の2019年2月25日、世界の公共交通機関向けに、これまで以上に迅速、容易に、またコストを大幅に抑制しつつタッチ決済を導入できる新テクノロジー「Visa Secure Access Module(Visa SAM)」を導入すると発表した。
Visa SAMは、交通機関が現在の改札や端末の入れ替えコストや技術的要件を必要とせず 、非接触カードやスマートフォン、ウェアラブル端末によるタッチ決済を乗客に提供するシステムを容易に実現できるものだという。
新たに改札やハードウェアを導入するのではなく、タッチテクノロジーEMVに基づくVisa SAMを既存システムに直接導入することで、コストや導入期間を大幅に短縮することができるそうだ。Visa SAMは、交通機関向けとしては初となるテクノロジーで、すべてのVisa Readyテクノロジーパートナーに提供され、交通系のハードウェア、ソフトウェア各社の製品に簡単に組み込むことが可能だ。
Visa SAMの導入は、世界中の交通機関が最もコスト効果の高い最善の方法を特定し、既存インフラに対するプレッシャーの拡大に対応しつつ、将来にわたって活用できるテクノロジーに投資できるよう支援してきたVisaの経験に基づくものだとしている。過去1年だけでも、Visaは12カ国20都市で交通系タッチ決済ソリューションを立ち上げ、現在150案件以上が進行中だ。
VisaとPlaneta Informatica社はIngenico Groupと提携し、4月下旬のMetro Rioのタッチ改札立ち上げの一環としてVisa SAMを導入する。