2019年2月26日7:43
FIDOアライアンスは2019年2月25日、 AndroidがFIDO2認定を取得し、同プラットフォームが搭載されている10億台以上のデバイス上で、認証機能が利用可能となったと発表した。Android 7.0以降を搭載している互換性のあるデバイスは、デバイスを箱から取り出したその時点で、もしくはGoogle Play開発者サービスの自動更新後にFIDO2認定を取得している状態となる。これにより、ユーザーはデバイスに内蔵された指紋センサーを利用して、FIDO2プロトコルをサポートするWebサイトでパスワードレスでのアクセスが可能になった。
Webおよびアプリ開発者は、 すでに対象となるAndroidデバイスを利用しているユーザーと将来新型デバイスにアップグレードする予定があるユーザーの両方を含めてエンドユーザーの基盤に対し、シンプルなAPIの呼び出しを通してAndroidアプリやWebサイトにFIDO認証を追加することで、パスワードレスとフィッシング耐性を有するセキュリティを提供することができるという。
主要なWebブラウザであるGoogle Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox(Apple Safariはプレビュー版でサポート)ですでにサポートされているFIDO2は、World Wide Web Consortium(W3C)のWeb認証仕様とそれに対応するFIDOアライアンスのClient to Authenticator Protocol(デバイス間連携仕様:CTAP)で構成されている。同標準化によって、ユーザーは指紋センサー、カメラ、および/またはFIDOセキュリティキーなどのFIDO2準拠のデバイスを利用して、オンラインサービスにログインがすることができる。