2019年4月8日9:00
本当にこんなことができるのだろうか。1億ドル、日本円にして110億円をグーグルとフェイスブックからだまし取ったワルがいる。リトアニア人のEvaldas Rimasauskasとその仲間だ。
その手口とはEメールで不正な請求書を送りつけるというもの。米国司法省によると、2013年から2015年にかけて、1億ドル以上の請求書を送りつづけたという。請求書は一見本物に勘違いするほどの精度だった。
グーグルやフェイスブックと実際に取引がある台湾のハードウェアメーカーのQuanta Computerの名を語って詐欺におよんだ。請求支払先はラトビアやキプロスに開設した複数の銀行口座。
そこに入金されるとすぐに、スロバキア、リトアニア、ハンガリー、香港などの銀行口座に送金し足跡がつかないようにしていた。
しかし、グーグルやフェイスブックはこれに気づかなかったのかという疑問が残る。1億ドルは巨大IT企業にとっては、端金なのだろうか。