2019年4月8日7:30
China UnionPay(中国銀聯)は、2019年4月3日、モバイル決済アプリ「UnionPay」のユーザーが、2017年末の正式リリース以来約1年半で1.5億人を突破したと発表した。
「UnionPay」はオープンプラットフォームとして、銀聯と各主要銀行の決済機能やサービスを提供するため、1つのアプリですべての銀行カードを管理できる機能を備え、ユーザーが金融サービスを利用する際の障壁を軽減している。
これまで「UnionPay」は、工商銀行、農業銀行、中国銀行、交通銀行、中国信託商業銀行、招商銀行、浦発銀行、民生銀行、華夏銀行、平安銀行等を含む21の銀行の80種以上のクレジットカードの登録を受け付けており、また230以上の銀行のユーザーは「UnionPay」を介して銀聯QR決済を利用している。
招商銀行が「UnionPay」で残高照会機能を導入したことを皮切りに、国内の21の主要商業銀行、130以上の都市商業銀行、180以上の地方銀行など330以上の銀行ユーザーが「UnionPay」でデビットカードの残高照会ができるようになった。
さらに「UnionPay」はカード管理機能によってカードからカードへの無料送金、120以上の銀行クレジットカードの利用明細の照会、返済時の手数料無料サービスなど実用的なサービスを提供している。
「UnionPay」は、中国銀聯が進めるモバイ決済プロジェクトにおいて重視する「10大シーン」での普及を進めるために重要な決済ツールの1つであり、バス、地下鉄などの交通機関だけではなく医療、キャンパス、スーパーやコンビニの利用や公共料金の支払いなどにも対応している。そのためユーザーは「UnionPay」を使うことで、携帯一台でオンラインでもオフラインでも便利な決済サービスを体験できるという。
公共交通機関では、現在「UnionPay」のバス乗車コード機能は上海、広州、天津、南京、重慶などを含む18都市で導入され、ユーザーは乗車コードを表示し後払いで乗車できるようになっている。医療分野では29の省と140以上の都市の1,500を超える病院で「UnionPay」の銀聯スマート医療プラットフォームを利用できるようになっている。「UnionPay」にログインし、「スマート医療」のメニューからオンライン受付、ウェイティングリストへの登録、外来での支払い、検査結果の照会、入院時のデポジットの支払い、入院費用明細の照会等を利用できる。