2019年5月30日8:00
リクポとセブン・ペイメントサービスは、2019年5月29日に記者説明会を開催し、リクポのSNS「Poplle(ポップル)」で獲得した「いいね!」を、全国約2万5,000台のセブン銀行ATMで現金として引き出せる取り組みを発表した。
いいね!をお金(現金)に変える「ポップル」
1回のいいね!で1円手にできる
ポップルは、いいね!をお金(現金)に変えることができる世界初のSNSサービスであるという。2019年2月26日からサービスを開始し、リリースから2週間で投稿数10万回、利用者1万人を超えた。現在は、投稿数50万回、ユーザー数1万5,000人を突破している。
ポップルは、利用者自身がいいね!をしても、他の人にいいね!をもらっても、必ず1円を手にすることができる。利用者は画像や動画をアップすることができ、フォローすれば他のユーザーのコンテンツを閲覧できる、また、1日に30回までいいね!が可能だ。合計で500いいね!(500円)貯まると、申請をしてお金を受け取ることができる。なお、利用時にはSMS認証、お金を引き出す際の申請時には事前の本人確認が求められる。
振込の通常1カ月から最短5日の受け取りに短縮
利用者がより便利にお金を引き出すことが可能に
今回のセブン銀行ATMでのサービス開始により、利用者がより便利にお金を引き出すことが可能となる。リクポ 代表取締役CEO 木崎智之氏は、「銀行振込ですと最低1カ月をいただいていましたが、この仕組みですと最短5日で引き出すことができるようになります。この期間も後々、短くしていきたいです」と説明する。
具体的には、①「いいね!」を引き出すをタップし、②「セブン銀行で出金」を押し、③受け取り情報として確認番号などの方法がSMSで届く、④セブン銀行で24時間365日の受け取りが可能、という手順となる。
2019年4月26日には、新機能「広告スタンプ」をリリースした。「広告スタンプ」は、ユーザーが特定のスタンプをつけて写真を投稿するだけでお金をもらうことができる仕組みだ。ユーザーに商品の広告をしてもらうためにはインフルエンサーに依頼をする必要があったが、「広告スタンプ」ではユーザーが自発的にスタンプを利用して自身のコンテンツと広告を一体化して投稿を行うことで、企業から案件を受ける必要なく誰もがその日からインフルエンサーとしてお金をもらうことが可能だ。ファーストクライアントとして、4月26日~5月6日にセブン&アイ・ホールディングスとのコラボを実施したが、リリース2週間で1万ユーザー、10万投稿を達成した。
ポップルの3つの収益源とは?
多彩な活用が進む「ATM受取」
ポップルの収益源は大きく3つの柱がある。1つめは広告スタンプで、クライアントからお金をもらい、それをユーザーに還元している。2つめは手数料となり、銀行振り込みに加え、今後はいいね!を循環させる仕組みにより手数料を発生させたいとしている。さらに、6月からはユーザー課金の仕組みを開始する予定であり、3つめの柱としていきたい考えだ。
当日は、セブン・ペイメントサービス 代表取締役社長 和田 哲士氏も登壇し、「ATM受取(現金受取サービス)」の現状について紹介した。ATM受取は、企業から個人への支払いをセブン銀行ATMとセブン-イレブンのレジで口座不要で受け取れるものだ。1件10万円までの小口のお金を携帯電話番号、もしくはメールアドレスのみで受け取ることができる。すでに158社との契約を実現。当初は、ECの返金処理を便利にするつもりで開発したというが、フリマ・リユースの売却金の受け取り、給与前払・クラウドワーク報酬、交通費精算や懸賞金受取、保険金受取、インバウンドなど、さまざまな分野で使われている。今回のリクポとの提携でも1件当たりの振込手数料が収益となる。