2019年6月12日15:30
福岡県大木町は、富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)が提供する地域ポイントの運用に特化したクラウド型サービス「FUJITSU 自治体ソリューション 地域ポイントサービス by ValueFront(バリューフロント)」を活用して運用する「大木町地域ポイント」において、蓄積したポイントと町内店舗で利用できる「おおきまち地域ポイント商品券」との交換を2019年6月17日から開始すると発表した。
大木町は、福岡県の南西部に位置する人口約1万4,300人の町となる。近年、住民との協働による「持続可能なまちづくり」を目指し、地域コミュニティの活性化や地域経済の振興を推進している。そのため大木町は、住民の地域活動への参画や町政への関心を喚起するとともに、町内店舗での購買活動の活性化などを実現する施策を検討していた。大木町では、自らが抱える課題の解決策の1つとして地域ポイントの導入を検討してきたが、2019年4月から、富士通FIPが提供する「地域ポイントサービス by ValueFront」を活用し、「大木町地域ポイント」の加入者募集および運用を本格的に開始した。
「大木町地域ポイント」は、大木町が指定するイベントなどの地域活動への参加・協力によりポイントが付与される、大木町独自のポイント制度となる。制度への加入を希望する住民は、登録申請をすることで大木町地域ポイントカード「WACCARD(ワッカード)」が発行される。2019年6月17日からは蓄積したポイントと町内店舗での買い物に利用できる「おおきまち地域ポイント商品券」との交換を開始する。ポイント制度に加入した住民は、大木町商工会で500ポイントを500円分の「おおきまち地域ポイント商品券」と交換することが可能だ。
「大木町地域ポイント」の開始にあたり採用した「地域ポイントサービス by ValueFront」は、地域ポイントを運用するための機能に特化したクラウド型のサービスとなる。住民属性やポイント情報の管理、商品交換受付などの基本機能に加え、蓄積した情報を基に住民へイベントなどの案内が可能なキャンペーン機能を備えている。さらに、富士通FIPが提供する電子マネーなどの関連サービスとも接続が可能だ。「地域ポイントサービス by ValueFront」の採用により、住民は地域活動への参加によってインセンティブを得られる一方、店舗を運営する住民は、商品券の利用を通じて自店舗への集客が見込める。さらに大木町としては、住民属性やこれまでの活動参加状況などの情報に基づいて、住民にマッチした地域活動の情報を発信することが可能だ。
今後、「大木町地域ポイント」は、ウォーキングイベントや特定健診でのポイント付与や、道の駅おおきで販売する地域特産品との交換など、住民の健康増進や地産地消の促進などへ活用範囲を拡大していく予定だ。