2019年6月27日8:00

日本でも2~3年をめどにシェアトップ目指す

出荷台数世界トップの決済端末プロバイダー、Ingenico Group(以下、インジェニコ・グループ)の日本法人Ingenico Japan株式会社(以下、インジェニコ・ジャパン)は業務拡大に伴い、東京都港区虎ノ門の「虎ノ門琴平タワー」4階に本社を移転した。国内での端末の出荷台数が急成長し、売上高は前年比4倍となるなど事業は順調だ。今回は、同社 代表取締役社長エリック・グルニェー氏、最高技術責任者(CTO) グザビエ・ミシェル氏、セールス&ビジネスディベロップメント部部長 矢部啓人氏に、国内での戦略について説明してもらった。(提供:Ingenico Japan株式会社)

インジェニコ・ジャパン、マネジメント刷新でさらに戦略強化

2016年に日本進出を果たしたインジェニコ・ジャパン。フランスのインジェニコ・グループ本社でR&D(研究開発)やオペレーションなどを担当していたグルニェー氏が派遣されるなど、マネジメント体制を一新し、日本市場での本格的な展開へ向けた経営改革や基盤づくりに奔走してきた。

Ingenico Japan株式会社 代表取締役社長エリック・グルニェー氏

グルニェー氏は「2018年から約1年かけて、会社の方針を固めながら、チームを大きく刷新しました。マネジメントの刷新は、日本において、ビジネスを大きく成長させるという野心に基づいています。われわれはグローバル№1の決済端末出荷台数を誇り、日本でも2~3年をめどにトップを目指しています。大きな変革期を迎えつつある日本の決済革命をリードしていきたいです」と意欲を示す。

チーム構成も大きく変わった。東京と札幌の2極体制で展開していたオペレーションを東京の新本社に集中。約40人の社員は7~8割が新しい顔ぶれになった。矢部氏は、「グローバル企業らしく、社員の国籍はさまざまです。実にインターナショナルで多様性のあるチームになっています」と胸を張る。

 

端末の出荷台数が急増し、売上高前年比4倍

経営改革の成果はすでに数字に表れている。2018年売上高は前年比4倍と急成長し、2019年以降も更なる成長を見込んでいる。

日本に進出しているグローバル企業での採用に加え、大手家電量販店ノジマや全国の主要な百貨店グループでの相次ぐ採用が業績拡大のけん引役となり、ドラスティックかつ確実に国内シェアを拡大している。

決済手段の多様化や2018年6月1日の改正割賦販売法施行に伴うセキュリティ強化も追い風となり、インジェニコ端末への期待はより一層高まっている。また、インバウンド(訪日外国人)が増加するなか、百貨店などでは加盟店で顧客の目の前でクレジットカード決済手続きをする「面前決済」への移行も進んでいる。グルニェー氏は「銀座の百貨店でスーツを買ったとき、店員が決済のためにクレジットカードを持っていってしまったことに衝撃を受けました」と話す。

こうした客の目の届かない集合レジで処理するオペレーションは、インバウンド(訪日外国人)顧客を中心に不安を感じられることが多かったが、小売り事業者にカード情報の適切な管理や不正使用の防止といったセキュリティ対策の実施を義務付けた改正割賦販売法の施行に伴い、売場内への決済端末の設置が求められるなど状況が一変したのだ。

グルニェー氏は、「東京2020以降、インバウンド顧客はさらに増え、セキュリティ対策の重要性はこれから加速度的に高まっていきます。フランスの企業として、日本の決済革命を支える役目を担っていく考えです」と力を込める。

Ingenico Japan株式会社 セールス&ビジネスディベロップメント部部長 矢部啓人氏

日本での品質要求をフランス本社と共有し、端末の開発に活かす

また、ミシェル氏は、「日本での飛躍の原動力となっているのが、日本市場の要望をくみ上げ、それをフランスの本社の技術部隊と連携し、端末の開発に活かしていく仕組みを強化したからです」と話す。

Ingenico Japan株式会社  最高技術責任者(CTO) グザビエ・ミシェル氏

例えば、最近1年~1年半の間、インジェニコの端末をクレジットカードだけでなく、あらゆる決済方法に対応させる取り組みを強化した。ミシェル氏は、「とりわけ、交通系電子マネーで用いられている非接触型ICカードの技術方式『FeliCa(フェリカ)』の認定を受けるには苦労しましたが、それだけ知見もたまりました」と語り、笑顔を見せる。

日本はQRコード決済のビジネスが動き始めるなど、まさに「決済革命前夜」の様相を強めている。インジェニコの端末は一台の端末でさまざまな決済方法やサービスに対応できるのが強みで、QRコード決済、さらにポイントカードへの対応など、日本市場向けのカスタマイズに力を入れている。

グルニェー氏は、「日本企業の要求水準は高く、海外では問題にならない細かい部分にも注意を払う必要があります。しかし、それに対応していくことは、インジェニコ・グループをさらに強くすることにつながります。サポートやオペレーション部隊を強化し、端末販売後のフィールドサービスにも注力したいです。地に足を付けたビジネスを展開していきます」と説明する。

世界№1の決済端末メーカーとしての実績に加え、国内で蓄積された知見が発揮されるのはまさにこれからだ。いずれにせよ、日本のキャッシュレス化の未来図を描く、同社の今後の展開から、ますます目が離せない。

■お問い合わせ先
Ingenico Japan株式会社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-8
虎ノ門琴平タワー 4階
TEL:03-6268-8730
e-mail:info-jpn@ingenico.com
URL:http://ingenico.co.jp/

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