2019年7月17日9:00
米国連邦準備制度(Federal Reserve System)には現金プロダクトオフィス(CPO)という部門がある。そこでは、消費者は日々現金をどのように利用しているか、データをもとに現状と将来の役割について考察している。
2018年の決済総件数における現金のシェアは約26%。2015年から毎年1%から2%シェアを落としている。個人の決済に限定するとシェアは35%だ。
ただし、現金の流通額は増えている。2015年末の流通量は1.38兆ドルだったが、2018年末には1,67兆ドルと、17%の増加だ。
シェアを落としているにも関わらず、なぜ流通量は増えているのだろう。経済成長が主な要因だ。米国経済は右肩上がりで伸びている。