2015年8月2日9:00
米国連邦準備制度(Federal Reserve)は米国の大手金融機関にメッセージを送った。内容は、大きいことはコストがかかる。大きいことはいいことではなく、コスト高になると警告したのである。
ギリシャの財政危機などを考えると、万一に備えリスク回避策をとっておかなければ1国の経済を破綻させかねない。Fedは米国の8大銀行に対し、資本を増強するか、規模を縮小するよう要請した。
規模の大きさを競っているメガバンクにとって、規模の縮小は選択肢にはない。しかし、Fedは本気で縮小を考えている。リスクマネジメントの要諦は、リスク分散だ。
銀行の統合で金融監督はやりやすくなったが、逆にリスクは高くなった。世界の銀行はもう一度アンバンドリングに向かうのだろうか。