2010年11月5日8:05
「注目のペイメントビジネス」~テーオーシー「コレットマーレ」(2)
PayPassリーダライタを122店舗に設置
来店客にPayPassの簡便性や利便性をアピール
Colette・Mareカードに搭載したICチップはEMVに準拠した接触ICクレジット「M/chip2.1」を採用している。ISO/IEC14443に準拠したTypeA方式の非接触ICクレジット「PayPass M/Chip Flex」で、国内外で接触ICクレジット決済と非接触ICクレジット決済を利用可能である。
すでに8月31日から、PayPass決済が可能なViVOtech製のリーダライタを総店舗数127店中122店に設置。10月末時点でも「外国人の方を中心に想定以上に利用されている」(栗原氏)という。店舗スタッフにはPayPassの利用方法や仕組みについての教育を実施。来店客にもPayPassの簡便性や利便性をアピールしている。
すでに幅広い年代から支持を受ける
1年間で3万人の会員獲得を目指す
同社ではさまざまな特典を付帯しているColette・Mareカードの利用を促進することにより、リピーターの獲得を目指す。
同カード会員には、コレットマーレで利用すれば200円で2ポイント、そのほかのカード加盟店の場合は200円につき1ポイント貯まるポイントサービスを用意している。加えて、施設駐車場平日2時間無料、月・水・金は5,000円以上のカード利用で買い上げ品の全国無料配送、カード提示で施設内の映画館「横浜ブルク13」のポップコーンSサイズが無料となる特典を付帯している。
「開業から半年間、店舗来店者の傾向をリサーチしてきましたが、当初想定していた30代の方はもちろん、50代の利用者が多いこともわかりました。来店者の商圏に関しても当初は施設から10キロ圏内を想定していましたが、東京エリアからの来館も多く、品川区や世田谷区などからもお越し頂いております。また、店舗へのヒアリングではリピーターの利用が多いこともわかりました」(TOCディレクション 運営管理部 主任 北村京子氏)
オリエントコーポレーションからはカード会員の購買情報が提供されるため、今後は、そのデータをマーケティングに有効利用する方針だ。
「Colette・Mareカード会員の購買データを分析することで、買い回りや決済単価、季節ごとの利用動向などの情報が把握できますので、それをテナント店舗にフィードバックしていきたいと考えています。例えば、セグメントした顧客に対し、店舗ごとにダイレクトメールを送付することも可能です」(北村氏)
当面は発行開始1年間で3万人の会員獲得が目標だ。まだ、募集開始から1カ月ほどだが、目標通りの推移でカード会員は獲得できているという。具体的な決済金額に関しても「クレジットカード決済の割合を増やしていきたい」(栗原氏)とのことだ。