2010年12月10日8:00
CRM施策の現状~セディナ
魅力的なサービスとプログラムのメニューが
高い稼働率を生む
カード会社にとって、カード会員の休眠や解約は頭痛の種だ。しかし、稼働率の高さに定評のある同社にとっては、大きな問題とはなってはいない。それは、「生活密着型カード」ならではの強みでもあるが、お財布代わりに日常的に「使う」カードとして設計されているからこそとも言える。例えば、セディナカードゴールドについては、年会費は初年度無料、次年度以降2000円と、安価で入会しやすい。また、ポイントプログラムは、あらゆるシーンで想像以上にポイントが貯まる仕組み(図表2)で、会員の日常的な使用を後押ししている。
また、休眠顧客の稼働化については、「取り組むには必要以上にコストが必要」と認識し、それよりも、「休眠させない」サービスとプログラムのメニューの提供を心掛けている。これこそCVC、すなわち“わくわくポイント”、DMやパーソナル・メッセージの活用であり、効果的なサービスとプログラムのメニュー提案であり、そのためのテスト・マーケティングだと言えるだろう。
※本記事はアイ・エム・プレス社発行の「CRM年鑑2010」に掲載された内容の一部をご紹介したものです。
「CRM年鑑2010―CRM&ダイレクトマーケティング成功事例集」の紹介ページ
アイ・エム・プレスの「CRM年鑑2010」では、CRM推進企業30社の(1)企業の概要、(2)CRMへの取り組みの背景、(3)顧客情報の収集・管理方法、(4)CRM施策の現況、(5)CRM施策の効果、(6)課題と展望がまとめられています。本記事ではセディナの(4)CRM施策の現況のみをご紹介しております。