複数の店舗で指静脈認証決済の有用性や利便性を検証(ユーシーカード/日立製作所)

2019年12月10日19:30

ユーシーカードと日立製作所は、生体情報を暗号化して登録・照合する「公開型生体認証基盤(PBI)」を活用した、指静脈認証による手ぶらでのキャッシュレス決済の実証実験を2019年12月12日から順次開始し、2020年3月末まで実施すると発表した。

PBIを活用した指静脈認証による手ぶらでの決済の有用性を検証(ユーシーカード/日立製作所)

同実証実験では、ユーシーカードおよび日立の社員、数百名を対象に、クレジットカード番号と指静脈情報を紐付けるユーザー登録をしたのち、ユーシーカード加盟店である飲食店など複数店舗において、指静脈認証のみで決済を行う。複数の店舗における、クレジットカード番号に紐付けた指静脈認証決済は、国内初の取り組みとなる。

ユーザー登録は、ユーシーカードが発行するカードに加え、世界中で発行されているVisaやMastercardのロゴ付きのカードであれば対応可能だ。本格展開時には、会員制ホテル・リゾート、アミューズメント施設やフィットネスジム、年々増加する訪日外国人旅行客が利用する施設などを対象に、手ぶらでのキャッシュレス決済サービスの普及を目指す。

同実証実験では、新たに、クラウドサービス上にPBIを活用した指静脈認証システムを構築する。そのため、店舗側で新たなシステム構築を行うことなく、タブレット端末と指静脈認証装置を設置するとサービスを開始できる。従来、クラウドサービス上で生体認証を利用するうえでは、個人情報であるユーザーの生体情報の漏えいリスクが課題だったそうだが、今回のシステムでは、生体情報を復元困難な形に暗号化して登録・照合するPBIを用いることで、生体情報自体をクラウド上に保存する必要がないとしている。また、クレジットカード情報と暗号化された生体情報は別々に保管される仕組みとなっており、情報漏えい防止の観点においても十分強化されたセキュリティ対策を施しているそうだ。

これらにより、店舗側の負担を最小限に抑えるとともに、ユーザー側も一度の情報登録のみで、複数の店舗で、安全かつ迅速な手ぶらでの決済が可能となり、双方の利便性向上と、クレジットカードの不正利用・なりすましなどの防止を実現するとしている。

なお、同実証実験においては、GMOペイメントゲートウェイの決済代行サービスを利用している。

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ペイメントナビ編集部

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