2019年12月20日7:00
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は、アクセンチュアとデータを活用したマーケティングの高度化を推進するため協業することで合意した。これに伴い、両社はLMが保有する9,000 万以上のID基盤とアクセンチュアのコンサルティングノウハウ、アナリティクスや人工知能(AI)の知見をかけ合わせたデータ主導の戦略立案や実行を推進し、事業者とその先の生活者、さらには社会課題の解決に貢献していきたいとした。
両社は協業を推進するため、LMの子会社再編により2020年1月に発足するビヨンド・ザ・データ(Beyond The Data:BTD)に両社の知見やノウハウなどを組み込む。これによりBTDはデータ分析の中核組織として、分析のみならず、データ活用コンサルティングまでを包括的にサービス提供できる体制を強化する。
BTDはLMの会員基盤を活用したデータに加え、事業者が蓄積してきたさまざまなデータを信頼、倫理、セキュリティなどを担保した形で活用し、データ主導による戦略立案や実行から運用に至るまでの業務プロセスをエンド・ツー・エンドで支援するサービスの強化を目指す。さらに、アクセンチュアはさまざまなデータ分析を担うデータサイエンティストら専門的な人材や知見、AI基盤、アルゴリズムなどを提供するほか、データを活用した事業変革などを推進できる人材の育成も支援するとした。
両社の協業の取り組み内容には、店舗やオンラインでの購買データなどを含むさまざまなデータを適切に活用しながら、顧客ニーズの特定につながるインサイトの抽出、顧客エンゲージメントを維持するための分析基盤の構築などが含まれる。また、将来的には生産現場における需要予測や、販売・在庫データに基づく発注最適化など、企業のコスト削減にもつながる施策も推進するほか、複数の事業者との連携を通じた新たな事業・サービスの創造も支援するそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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