2020年1月23日18:05
日立製作所と羽後交通は、秋田県初の取り組みとして、スマートフォン向けWebアプリとQRコードを活用した、路線バス運賃のキャッシュレス決済システムの実証実験を2020年1月24日~3月31日まで実施すると発表した。
同実証実験では、羽後交通の「イオン・イーストモール線」および「横手・大曲線」を運行するバスの車内にQRコードを設置する。乗客はスマートフォンでアプリを起動し、QRコードを読み取ることで乗車中に運賃の決済準備を行えるほか、複数人の運賃を一括して支払うことも可能だ。また、決済時、運転手は乗客のスマートフォン画面に表示された運賃額を確認するのみであり、乗客自身がアプリ上で支払い操作を行う。両社は、同システムの利便性を検証し、路線バスへのキャッシュレス決済の導入と乗客の利便性向上を目指す。
なお、日立では、地方の交通機関に向けて、WebアプリとQRコードを組み合わせたキャッシュレス決済システムを開発した。同システムでは、QRコードを決済自体には使用せず、乗客による事前の運賃確認の支援に活用することで、乗客の利便性向上と、決済時における運転手の負担軽減の両立を図るという。 今回の実証実験において、日立と羽後交通は、同システムを用いた2パターンの決済手順を試行することで、システムの利便性とキャッシュレス決済の導入による運賃授受に要する時間の短縮効果の検証を行う。これは、画面上に表示された現在乗車中の路線の停留所一覧より、乗車場所・降車場所を選択する、もしくは画面上に表示された現在乗車中の路線の運賃一覧より、金額を選択するいずれかとなる。
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ペイメントナビ編集部
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