2010年12月1日9:00
米国勢調査局は米国住民のクロスボーダー送金動向の調査結果を発表した。2008年8月実施の国勢調査の分析結果である。
2007年8月から2008年8月までの間、クロスボーダー送金した人は、米世帯の5%。そのうち、海外生まれの世帯はネイティブ世帯よりも送金した人が多かった。海外生まれ世帯の27%が海外送金しているのに対し、ネイティブはわずか1%だった。送金世帯のうち、84%が海外生まれ世帯だった。
いっぽう、海外から送金を受取った世帯は、全米世帯の1%。送金受取世帯のうち、68%は海外生まれ世帯だった。
送金回数はどうか。年間1回から4回という世帯は54%。10回以上は30%だった。平均すると年間6回から7回になる。
受取回数はどうか。年間1回か2回という世帯は60%。3回以上は40%だった。平均は3回から4回。
年間送金額は1,000ドル以下が全体の53%(500ドル以下34%を含む)。海外生まれ世帯のほうが金額は多い。5,000ドル以上送金している海外生まれ世帯は11%あった。ネイティブは7%。
米国から海外への送金総額は約117億ドル。逆に海外からの受取総額は56億ドルと見積っている。
クロスボーダー送金を考える場合、いうまでもなく海外生まれ世帯の捕捉が重要なポイントとなろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。