2010年11月29日10:48
日立情報システムズ(日立情報)は11月29日から、クレジットカードの発行企業や自社発行を予定する企業向けに、クレジットカードシステムの導入支援から構築・運用までワンストップで提供するクレジットカード総合管理ソリューション「Creditα(クレジットアルファ)」を提供開始すると発表した。
Creditαは、クレジットカードの運営に必要なシステムを網羅し、ペイメントカードの情報セキュリティに関する国際基準「PCI DSS Ver1.2」に準拠したソリューションサービスであるという。ユーザーはCreditαの導入により、世界標準のセキュリティ基準に基づいたクレジットカードシステムを柔軟かつ短期間で構築でき、自社の戦略にフィットしたカードビジネスを展開できると同社では発表している。
クレジットカード業界を取り巻く環境は、貸金業法・割賦販売法改正への対応や「PCI DSS」への対応、電子マネーやポイントサービスを利用した会員囲い込みの活発化などにより、生き残りをかけた競争が激化している。こうした厳しい状況下でカードビジネスの継続・成長を図るには、同業に対し優位に立てる戦略的なサービスの構築と業務効率向上、そして、それらを支えるシステムが必要である。
Creditαは「カード基幹システム」を中核とし、「対外接続システム」、「会員Web システム」、「入会審査システム」、「不正検知システム」、「初期延滞管理システム」、「コールセンターシステム」、「バックヤードシステム」など、クレジットカード事業の運営に必要なシステムを幅広く取り揃え、カード発行企業のビジネス戦略にフィットしたシステムを提供する。また、Visa、MasterCard、JCB など各ブランドへの対応、ハウスカードの発行、IC カードやETC カードの発行、自社ポイント管理システムや各種共通ポイントの対応も可能だ。
さらに、Creditαの利用に際しては導入支援から構築・運用まで日立情報がワンストップでサポートするため、ユーザーはシステムの運用に時間を割かれることなく、ビジネス戦略構築や事業拡大に専念できる。日立情報では、Creditαをクレジットカード発行企業、クレジットカードの自社発行を予定する企業に拡販し、今後3年間で30億円(累計)の売上を目指す。