2020年5月28日11:31
クレジットカードの不正利用対策ソリューションを提供するアクルは、決済サービスを提供するメタップスペイメントとの提携により、メタップスペイメントの決済サービスを利用するカード加盟店に対して、不正対策ソリューションの一環としてチャージバック保証サービスを2020年5月から提供開始すると発表した。
日本クレジット協会の報告によると、2019年のクレジットカード不正利用金額は270億円超となり、なかでもEC業界においてクレジットカード番号が盗用され不正に使われる被害が増え続けている。
新型コロナウイルス感染症の影響により、今後は店舗販売から移行し、新たにインターネット販売を始める店舗の増加が予想される。そのような店舗では、クレジットカードが不正に使われた場合のチャージバックリスクについて認識がない場合や、不正利用者の手口を知らないことが多く、大きな被害が出てしまう可能性がある。チャージバックリスクとは、クレジットカードの不正利用が発生した場合、カード会社から加盟店に売上金が支払われず代金回収ができないこととなる。
また、これまで旅行業界でクレジットカードの不正利用を行っていた犯罪集団が、物販のECサイトを物色している傾向も見受けられる。こうした犯罪集団が、今まで被害の発生がなかったためにセキュリティ意識の薄いECサイトを狙い、クレジットカードの不正利用を仕掛けてくることも考えられる。
今回の提携により、アクルはメタップスペイメントの決済サービスを利用するカード加盟店に対して、インターネット上でのクレジットカード決済には不正利用のリスクがあること、不正利用を未然に防ぐ運用・対策、セキュリティシステムなどがあることを伝播し、万が一のためのチャージバック保証サービスを用意し提供する。