2020年7月31日16:01
ギフティは、地域で発行・利用可能な商品券を電子化しギフトとして流通させるソリューション「e街ギフト」および旅先でのふるさと納税を実現するシステム「旅先納税システム」を、北海道猿払村に導入し、2020年7月31日に「猿払村旅先納税サイト」をオープンしサービスの提供を開始した。ふるさと納税の返礼品としての導入は岡山県瀬戸内市に続き2例目となり、また、1円単位で減算利用可能なバリアブル型の「e街ギフト」は、猿払村への提供が全国で初となる。
猿払村では、従来、納付書や銀行振込み、民間のふるさと納税ポータルサイト等を介しふるさと納税の申込みを受け付けていたが、「旅先納税システム」の導入により、「猿払村旅先納税サイト」から寄附すると、返礼品として寄附後すぐに利用ができる電子商品券「猿払村e街ギフト」を自動で即時発行することが可能となる。「猿払村e街ギフト」は、猿払村来訪中に村内の宿泊施設や飲食、小売の加盟店で利用することができ、観光を楽しみながら地域経済に還元することができる新しいふるさと納税の返礼品であるという。北海道最北の村である猿払村は、毎年全国から大勢の観光客が訪れるが、コロナ禍における今夏は、近場で観光する「マイクロツーリズム」や「ミニマムツーリズム」を提唱し道民需要を喚起する施策に取り組んでいる。その施策の1つとして猿払村への来訪を促し地域経済を活性化させ、 さらには、ふるさと納税を活用し個性あるまちづくりの財源を確保する取り組みの一環として、このほど、「e街ギフト」および「旅先納税システム」を導入した。
ギフティの「旅先納税システム」は、スマートフォンやパソコンからふるさと納税の申込みができ返礼品の即時受取りを可能とするシステムだ。同サイトより、猿払村に滞在中の旅行者が現地で「ふるさと納税」を行うことができ、返礼品として即時利用可能な「e街ギフト」を寄附直後に受取ることが可能となる。また、猿払村を旅行先に選定したタイミングで同サイトを介し寄附することで、旅行中に「猿払村e街ギフト」を利用できる。寄附の方法は、「猿払村旅先納税サイト」から寄附金額を選択した後、クレジットカードで決済を行う。決済後、「猿払村旅先納税サイト」の「お礼の品」ページから「猿払村e街ギフト」にアクセスすると返礼金額が表示される。
また、「旅先納税システム」と併せて導入された「猿払村e街ギフト」は、猿払村の14店舗の加盟店で利用可能なバリアブル型のデジタル商品券となる。「猿払村e街ギフト」の受取り・利用にはアプリなどのダウンロードも必要なく、寄附後即時に猿払村内の加盟店で会計時に1円単位で利用することができる。猿払村が返礼品として用意する「猿払村e街ギフト」は寄附額に応じて4種類あり、①寄附額1万円に対しe街ギフト3,000円、②寄附額3万円に対しe街ギフト9,000円、③寄附額5万円に対しe街ギフト1万5,000円、④寄附額10万円に対しe街ギフト3万円、が返礼品として贈られる。加盟店での処理は、利用したい金額を利用者がスマートフォンに入力した後に表示される「猿払村e街ギフト」の券面に、加盟店が電子スタンプ「giftee STAMP」を押印すると完了する。「giftee STAMP」の押印時に「消し込み」という処理が行われ、そのタイミングで利用済みのチケットとして認識されるため、再利用等の不正利用を防ぐことができるという。
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ペイメントナビ編集部
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