2020年10月9日13:19
スマートバリューは、福井県が展開する「スマートエネルギーエリア」プロジェクトにおける「EVによるVPPおよびカーシェア実証事業」の業務委託先として採択され、福井県嶺南地域の6箇所で、スマートバリューが展開しているカーシェアブランド「Patto(パット)」によるEVカーシェアを2020年10月22日から提供すると発表した。
福井県では、嶺南地域を中心に、原子力をはじめ再エネを含む様々なエネルギーを活用した地域経済の活性化やまちづくりを目指す「嶺南Eコースト計画」を2020年3月に策定し、人・企業・技術・資金(投資)が集まるエリアの形成を進めている。
同プロジェクトとして、便利で災害に強く、環境にもやさしい「スマートエネルギーエリア」を創出することを目指し、嶺南地域の全市町や電力事業者などと連携して、EVや蓄電池等をネットワーク化し、遠隔で充放電を制御するVPP(仮想発電所)の実証実験を実施することとしている。
VPPの実証実験に使用するEVについては、VPPの電源に活用するだけでなく、地域の足として住民や観光客などにも貸し出しを行うこととしており、このカーシェアリングサービスをスマートバリューが実施する。
なお、「Patto」は、地域向けのカーシェアリングサービスとなる。エコドライブ普及推進協議会が定めた「エコドライブ10のすすめ」にのっとり、「なめらか運転」「ふんわりアクセル」「加減速の少ない運転」「早めのアクセルオフ」「安心運転」「安全な走行速度」「定期休憩」の7項目で運転者の運転評価を行う。毎月、各項目により運転スコアを算出し、スコアごとに利用料金およびパックプランの料金が変動する、従来のカーシェアとは異なる料金体系を導入する。スマートバリューが2008年から提供するテレマティクスサービスの技術を、新サービス「 Patto 」にも取り入れ、“安全運転”“エコドライブ”の実践を促す。
さらに、「Patto」は、スマートフォンでクルマの予約から鍵の解錠・施錠までできる。専用のスマートフォンアプリでクルマの予約から決済まで完結。利用時のクルマの鍵の解錠・施錠もスマートフォンアプリで対応するそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト