2020年10月12日18:06
サンシャインシティは、多種多様なXRコンテンツを複合的に動作可能にするイベント特化型アプリケーション「多機能XRコンテンツ配信プラットフォーム(名称未定)」の開発に着手した。2021年1月配信予定だ。
同アプリケーションは、 AR、 VR、 360°パノラマウォークスルー、CG、ライブ配信、動画配信に至るまで、複合的なオンラインコンテンツの動作を1つのアプリ内で実装できる、多機能XRコンテンツ配信プラットフォームとなる。開発パートナーには、コロプラのグループ会社であり、VR・360度映像配信事業、総合映像プロデュース事業を展開する360Channel(さんろくまるちゃんねる) を選定した。
リアルなイベントは、 開催される日程、 場所、 会場規模、 そして言語の違いなどにより、 エンターテインメントを届けられる人々が限定される。さらに、昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため“集客”に制限がかかり、イベント業界はリアルからオンラインへと急速な進化が求められている。しかし、リアルとバーチャルのイベントでは、制作方法はもちろん、連携すべきパートナーが全く異なる場合が多く、制作したとしてもオンラインコンテンツは配信システムや課金システムの構築までを充分に整えることができず、最終的に有料化に苦しむ企業が多いのが現状だという。そのような状況下で、今後イベント業界の成長のためには、オンラインコンテンツの収益事業化を可能とする土台が必要であると考えたそうだ。
同社はこれまで自社のイベント会場にてさまざまなイベントを展開し、複合的要素で成り立っている“イベント”をオンラインでいかに表現すればいいかを検討してきた。その中でオンラインで複合的な企画を実施するには、それぞれの動作に応じたアプリを複数ダウンロードしなくてはならず、多種多様なXRコンテンツを一度に動作できる環境が無いことに着目した。利用者がストレスなくイベントを楽しむためには、複合的要素を一か所で表現できる空間が必要であることを受けて、このほど同社では360Channelを開発パートナーとし、 360°パノラマ/CG/VR/AR/静止画/動画/ライブ/音声/決済/SNS連動等の機能を搭載。さまざまな機能を組み合わせて1つの有料イベントを作り上げることができるアプリケーションを開発することとなった。
また、課金システムを予め搭載することで、制作したオンラインコンテンツを実装するのみで、イベント主催者自らが費用や期間をかけることなく収益事業化を計画することが可能となる。またXRコンテンツ制作の知見がなくても、同アプリケーションで配信が可能なコンテンツ制作パッケージも用意しているそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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