2020年10月20日20:07
アクアビットスパイラルズは、KDDIが幹事を務める「南予観光型MaaS実証実験」に、南予地域の交通機関をおトクに利用できる「えひめ いやしの南予デジタルフリーパス」の販売・利用・利用促進を目的として、同社の主力製品であるNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)タグソリューション「スマートプレート」および非接触型モバイルチケット「スマプレチケット」を提供すると発表した。
同社では、2020年7月から滋賀県大津市地域で経済産業省と国土交通省により実施された中型自動運転バスによる実証実験(バス運行事業者:京阪バス)の乗車券システムとして、アプリダウンロードや会員登録、クレジットカード登録が不要で決済用端末の導入も不要な非接触型のモバイルチケット「スマプレチケット」を提供していたが、今回愛媛県南予地域で実施される「南予観光型MaaS実証実験」への技術提供にあたり、同システムを複数の交通機関で利用できる周遊型乗車券に発展させ、さらに、全国各地で導入されているスタンプラリーシステム「スマプレタッチラリー」のトークン管理エンジンを応用したポイント交換システムを実装して、デジタルチケットの販売・利用・利用促進までをワンストップで提供する「回遊経済ソリューション」を構築したそうだ。
なお、今回の実証実験において、同社が提供する「スマートプレート」は、① JR各駅:乗車券の表示・ポイント付与・販売用、②対象路線バス・リムジンバスの車内:乗車券の表示・ポイント付与・販売用、③各港の乗船券販売所:乗船券引換券の表示・販売用、④各観光施設:割引チケットの利用、⑤JR列車内(車掌所持):乗車券の表示用、⑥駅・空港・港等の壁面ポスター:南予デジタルフリーパスの販売用、に設置されている。
南予デジタルフリーパスの購入にあたっては、2019年12月に発表したOMO(Online Merges with Offline=オンラインとオフラインの融合)型モバイル決済「PayChoiice・ペイチョイス」が起動するため、会員登録用の情報を入力することなく各OS標準のApple IDもしくはGoogleアカウントで2秒以内にサインインが完了するという。支払いにあたっては、Apple PayまたはGoogle Payの利用者であればクレジットカード情報を新たに登録することなく10秒以内で支払いを完了できるとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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