2010年11月29日13:50
日本ベリサインは11月29日、楽天銀行においてオンライン詐欺検出サービス「ベリサイン アイデンティティ プロテクション オンライン詐欺検出サービス(VIP FDS)」の導入作業が完了したと発表した。今回の導入完了により、約350万の口座数を保有する楽天銀行のオンラインバンキングサービスでは、ATMを含めた入出金での不正取引を検知し、ユーザーの利便性を損なうことなく不正な取引を検出することが可能になったという。
日本ベリサインのVIP FDSは、リスクベース認証技術を用いることで利用者の通常と異なるアクセス行動や異常な取引・操作を自動的に検出する。通常の取引ではありえない頻度や金額での入出金、遠隔地のATMからの不自然な入出金といった異常取引を検知するには、きわめて精巧な不正検知ポリシーが不可欠である。このポリシー作成には、マネーロンダリング対策および犯罪取引シナリオ分析に独自の経験と実績を持つシグマクシスの不正取引検知のノウハウが活用されている。楽天銀行では、これまで不正取引の検知を独自に実施していたが、VIP FDSを導入することで利用者の追加負担なく、業務改善と効率化、コスト削減を実現し、取引の安全性を確保することに成功したという。