2010年9月13日16:21
コーエーテクモゲームス、日本ベリサイン、大日本印刷(DNP)の3社は9月13日、コーエーテクモゲームスの総合ポータルサイト「GAMECITY」で提供するオンラインゲーム「信長の野望Online」、「大航海時代Online」、「真・三國無双Online」で利用可能なワンタイムパスワード(OTP)を表示する「カード型トークン」を協同製作したと発表した。
近年増加している不正アクセスなどのインターネット上の不正行為からユーザを保護するため、コーエーテクモゲームスは3月に、携帯電話などを利用した「ベリサイン アイデンティティプロテクション(VIP) オーセンティケーションサービス」をオンラインゲーム3タイトルに導入し、さらに正しいウェブサイトであることを示す「ベリサイン EV SSL証明書」の導入も進めてきた。カード型トークンは、ゲームユーザがカード表面に印刷した3つのオンラインゲームの人気キャラクターを楽しみながらOTPを利用することで、セキュリティに対する理解・知識を高め、より安全な環境で安心してプレイしてもらうことを目指したものである。ゲームユーザはオンラインゲームへのログイン時に、アカウントIDとパスワードに続けて、カード型トークンに表示される6桁のOTPを入力し、追加認証を受けることで、なりすましによる不正アクセスなどを防ぐことができ、自分のアカウントを守ることが可能となる(OTPサービス利用料105円/30日間) 。
カード型トークンは、DNPが3月に開発したOTP表示機能付きキャッシュカードをベースにしている。厚さ0.76mmのカード内にICチップや小型のOTP生成機器を組み込み、財布やポケットの中での曲げやねじれにも強い構造となっているという。日本ベリサインは、携帯電話やスマートフォンをトークンとして利用するOTPアプリをコーエーテクモゲームスに提供しており、OTPの追加認証には「VIP オーセンティケーションサービス」が利用されている。
今後、ベリサインとDNPは、ゲームに加えて、金融やSNSサービスなどログイン(本人認証)用途での「カード型トークン」の利用拡大を目指す。