2013年2月28日8:30
NTT西日本金沢支店では、金沢市などの協力を得て、2013年2月26日~3月17日まで、デジタルサイネージとスマートフォンのICTメディアの連携により金沢への来訪客へ金沢の魅力や観光情報発信を行う実証実験「金沢旅物語スマートインフォメーション」トライアルを実施している。
2015年の北陸新幹線の金沢開業に向けて、金沢に来訪した観光客等の、2度3度のリピートにつなげるために、金沢の時期折々の魅力を伝える効果的な情報発信が必要とされているという。また、個人の着地型旅行が増加する中、スマートフォン向けの観光情報サービスが現地での観光ツールとして利用されているが、不慣れな土地でも欲しい情報にたどりつきやすく、使いやすい情報提供の仕組みが求められている。
同トライアルは、増加するスマートフォンなどの観光分野でのICT活用の現状や活用ニーズ等を検証し、新幹線開業に向けて必要となる来訪客への効果的な魅力の発信方法や観光情報活用の利便性の向上にむけたICTサービス連携モデルの検討を目的として実施する。
トライアルのシステムは、次世代のWeb技術(HTML 5)を活用したメディア連携により、デジタルサイネージでの魅力ある観光情報提供と、観光地の詳細情報を提供するスマートフォン向け観光情報サービスを一体的に連携させるサービスを実現するという。これにより、利用者は、デジタルサイネージにスマートフォンをかざすだけで、ワンタッチで欲しい情報にアクセスできることから、デジタルサイネージの情報を見て興味を持った人をスマートフォンの情報サービスへと利用誘導し、利便性向上につなげていく。
トライアルにより、不慣れな土地での情報収集の入り口としてのデジタルサイネージと、より詳細な情報を提供するスマートフォンを簡単な操作でサービス連携させることで、まちなか周遊観光における金沢の魅力の認知向上につなげるとともに、金沢市などが提供するスマートフォンでの観光情報への誘導により回遊をより楽しく快適にすることを目指すという。