2020年10月30日7:00
タレス(Thales)は、米国時間の2020年10月13日、フロリダ州高速道路安全・車両省に対しモバイル運転免許証検証サービスと同時に、住民向けとしてモバイル運転免許証ソリューションを提供することを発表した。フロリダ州は、全米および国際基準に完全準拠した最先端のセキュリティー機能が搭載されたモバイル運転免許証を、米国で初めて提供することになる。
新たなモバイル運転免許証は、スマートフォンやタブレットを含むさまざまなデバイスで容易にアクセスでき、申請は2021年より開始する。モバイル運転免許証は、米国自動車管理者協会と国際標準化機構の全米および国際基準を満たし、米国各地および国外でも使用が可能になる。
年齢証明および運転資格証明としての身分証明にも使用でき、従来の運転免許証と同じ効力を持つそうだ。また、強力な認証ツールとしても機能するため、フロリダ州住民はさまざまなサービス利用において、オンラインでの本人確認を安全に行うことができる。
従来の運転免許証と同様に身分証明書として使用する時には、ユーザー本人が自身のモバイルIDアプリをアクティベートし必要な認証タイプを選択のうえで、モバイルデバイスを提示するという運用になる。モバイル運転免許証の所有者は、常にモバイルデバイスを手元に所持しているため、非接触でも身分証明を行える便利な手段となる。
モバイル運転免許証は、加工が容易な運転免許証のデジタル画像を表示するのではなく、セキュアなデジタル認証情報を取り入れており、偽造が難しく、真正性の確認が可能だとしている。
個人情報保護を強化するため、モバイル運転免許証の利用者は、表示する情報を状況に応じてアプリから選択することができる。例えば、カジノに入るためには、本人が一定の年齢に達しているかという情報のみが必要であり、モバイル運転免許証は当該情報のみを表示し、氏名、誕生日、住所は表示しない。
タレスは、米国11州とカナダ5州でのIDプログラムを支援していることから、今回のフロリダ州でのモバイル運転免許証プログラムも同社がもつ強力なソリューションの基盤が礎となっている。タレスは、米国国立標準技術研究所からの助成金(2016年)とパートナーシップにより、複数の州において、米国で初となるモバイル運転免許証(デジタル運転免許証)のパイロット導入を成功をさせてきた。
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ペイメントナビ編集部
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