2020年11月20日8:25
TISは、金融領域におけるAI/データ分析に強みを持つセカンドサイトと資本・業務提携したと発表した。また、TISが構築し保守・運用しているクレジットカードシステムを利用するアプラスでは、 同協業を通じて新たに提供を行う「AIを活用したリスクベースの不正検知機能」を導入予定だ。
セカンドサイトは、 「AI」の核となるディープラーニングを含む機械学習技術を有し、 さまざまな業種・分野に対して、アナリティクス・コンサルティングサービスとAI実行基盤やAI サービスを提供するベンチャー企業となる。特に金融・決済系のAI/データ利活用ビジネスにおいては、不正検知モデルや与信モデル、ターゲティングモデルの開発など、多くの実績と知見があるという。
TISでは、 自社の決済ソリューションや金融向けシステム構築ノウハウと、セカンドサイトのAI/データ分析の技術を組み合わせることで、TISが展開するリテール決済ソリューション「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」の競争力強化と、金融業界での新規ビジネス創出が可能であると考え、セカンドサイトとの資本・業務提携を決定した。
TISとセカンドサイトは、 両社が得意とする金融機関向け決済・融資・与信管理プラットフォーム事業やデータアナリティクスを連携し、①法人/個人向け金融サービスの入会申し込み・与信審査エンジンの提供、②各種カード決済データの分析サービスの提供、③各種カード決済のオンライン不正検知サービスの提供、で提携する。
なお、同協業による新たなサービスを導入するアプラスでは、これまでの「ルールベースの不正検知」に「AIを活用したリスクベースの不正検知」を付与し、不正検知機能を強化することで、 大幅な損失削減効果の実現が見込まれるとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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