KDDI、「au PAY」を軸にグループの決済・金融領域はコロナ禍でも順調に拡大

2020年12月1日8:00

KDDIは、2020年11月30日に「au決済・金融サービス発表会」を開催した。au携帯とセットで住宅ローンの金利を引き下げる「住宅ローンauモバイル優遇割」を提供するとともに、「au PAY ゴールドカード」の特典を改定した。また、12月1日からは、スマホ決済サービス「au PAY」を利用すると、最大20%のPontaポイントを還元する「たぬきの大恩返し」キャンペーンを実施する。

左からauフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長 勝木 朋彦氏、KDDI 代表取締役執行役員副社長 東海林 崇氏

住宅ローンとスマホのセットで金利が年最大0.1%引き下げ

新サービスについては、auフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長 勝木 朋彦氏が説明。まず、KDDIとauじぶん銀行は、2021年3月1日から、 国内初となるau携帯とセットで利用すると住宅ローンの金利を年0.07%引き下げる「住宅ローンauモバイル優遇割」を提供する。また、KDDIが提供する「じぶんでんき」とセットで利用することにより住宅ローンの金利を年0.03%引き下げる「住宅ローンじぶんでんき優遇割」との重畳が可能となり、これらを合わせると「住宅ローンau金利優遇割」として住宅ローンの金利が最大年0.1%引き下げとなるそうだ。変動金利 年0.310%、 固定金利(10年) 年0.440%となり、住宅ローン業界において最低水準の適用金利を実現するという。

例えば、年0.1%の引き下げの場合、借入金額3,000万円、借入期間35年間の場合、湯住宅ローン完済までの総返済額は約55万円お得になるとした。

「au PAY ゴールドカード」の特典を充実

「au PAY カード」「au PAY ゴールドカード」は、5月21日から、au通信サービスを利用していない人からの申し込み・利用が可能になった。また、「au PAY カード」の特典として、au通信サービスの契約の有無に関わらず年会費が無料となり、「au PAY カード」からau PAY 残高にチャージした時のPontaポイントの還元を、従来の0.5%還元(200円/1ポイント)から1%還元(200円/2ポイント)へと変更している。

これに加え、今回は「au PAY ゴールドカード」の特典を充実させる。具体的には、ゴールドカードを利用者は、 au携帯電話やauひかり/auひかりちゅらなど通信料金の11%のPontaポイントの還元に加え、au PAY マーケット購入金額の8%(最大17%)、 auでんき利用料金の3%(最大11%)、都市ガス for au利用料金の3%、ゴールドカードを利用しau PAY 残高にチャージすると2%のPontaポイントの還元する。また、家族カードを保有する場合は、家族のau携帯電話の通信料金の11%のPontaポイントを1年間還元するゴールドカード限定の「家族カードキャンペーン」を開始するそうだ。

最大20%のPontaポイントを還元するキャンペーン実施

12月1日から2021年3月まで毎月、「au PAY」を利用すると、最大20%のPontaポイントを還元する「たぬきの大恩返し」キャンペーンを実施する。第1弾となる12月は、マツモトキヨシやほっともっと、オーケーで買い物すると20%のPontaポイントを還元するキャンペーンなど、おトクな4つのキャンペーンを開催する。2021年1月にはスーパーマーケット、2月にはドラッグストア、3月には飲食店での20%還元キャンペーンも計画している。キャンペーンは全国約100万カ所の店舗が対象となる。

また、2021年1月~2月に、ローソン銀行ATMでのau PAYチャージで5%増量キャンペーンを実施。さらに、2月から3月頃。ローソンとはPontaポイント最大20%還元のオリジナル企画を予定している。

au PAYはキャンペーンを機に大きく成長、加盟店も拡大

グループの決済・金融サービスの現状については、KDDI 代表取締役執行役員副社長 東海林 崇氏が説明した。KDDIでは2008年にじぶん銀行を設立して以来、さまざまな分野で金融事業を行ってきた。2020年5月21日から、KDDIのポイントサービスをau WALLET ポイントから「Pontaポイント」に統合している。現在、au PAYを中心にスマートマネー構想を推進。2020年2月~3月に総額70億円規模のキャンペーンを実施したが、これをきっかけにau PAYの利用者は大きく伸長した。会員数は2,450万を超え、決済回数もキャンペーン前の2.5倍まで拡大している。KDDIでは、au PAYの利用は今後さらに拡大するとした。

ただ、au PAYはコード決済のため、より多くの人に利用してもらうためには、使える店舗を如何に増やしていくのかが重要だ。2020年10月時点で、ポイント・決済加盟店数は270万を突破しているが、現在も急ピッチで加盟店網の拡大に努めている。

au PAYの利用の拡大はその他の金融サービスの利用促進にもつながっている。例えば、au PAYカードのチャージ額は2019年10月から1年間で6倍になっている。au PAYのチャージ方法として、au PAYカードからau PAYに支払うと、合計1.5%のPontaポイントが貯まるため、大変お得だとした。

グループのauじぶん銀行では、スマホ1つですべてのサービスが使える銀行にこだわってきた。現在、預金口座数は410万口座を突破。auじぶん銀行では、住宅ローンの融資実行額が2019年5月に5,000億円に到達してから、わずか1年4カ月で2倍に拡大している。

また、2014年に提供開始したau PAYカードは,au通信サービスを利用していない人も利用でき、会員数は600万人を突破している。

KDDIの金融サービスは順調に拡大しており、当初は2022年3月に6兆円超を目標としていたが、計画より2年早く達成している。特に今年になってからコロナ感染症のリスク対策として、キャッシュレス需要が高まった。また、オンラインで完結するネット金融需要が出てきており、上期には4兆円を超える実績となった。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP