2020年12月18日6:40
大日本印刷(DNP)と、神田工業の社内ベンチャーであるMIRAIBARは共同で、空中に浮かび上がって見える高輝度・高精細な映像に、あたかも触っているかのように操作できる「空中ディスプレイ入力端末」を2021年3月に発売すると発表した。
発売に先立ち、資生堂が初めて、創業の地である東京・銀座にオープンしたグローバルステージブランド「SHISEIDO」の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で、2020年10月より「空中ディスプレイ入力端末」が先行導入されている。スキンケア製品「アルティミューン」の売場では、商品を顧客自身が試せる自動テスターと、商品を選択するタッチパネルを併用しているが、さらに「非接触」なサービスを徹底するため、2020年10月27日に「空中ディスプレイ入力端末」を2台導入して、商品が選択できるようにした。
「空中ディスプレイ入力端末」は、内部モニターに映した動画や静止画を特殊プレート越しに反射させて、空中に浮かび上がるように高精細な映像を表示させ、さらにセンサーと組み合わせることにより、空中の映像をあたかも指で触っているような感覚で操作できるタッチレスの入力端末であるという。
一般的なノートPCの平均値200cd(カンデラ)に相当する、視認性の高い表示を実現している。また、通常のタッチパネルと同じような操作が可能だ。さらに、映像を空中に浮かすことで訴求力を高め、より先進的なコンテンツ表現を可能にする。非接触で入力でき、衛生的に使用可能だ。
今回、DNPでは、コンテンツの制作、タッチパネルセンサーとモニターを組み込んだ空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画開発および販売などを実施。MIRAIBARでは、空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画開発および製造などを行う。参考価格は、1台につき80万円から(税抜き)となる(上記は操作用ハードウェアおよびソフトウェアの価格)。
DNPとMIRAIBARは、演出効果や実用性の高いコンテンツと筐体の企画・開発などを進め、店頭などでの生活者の体験価値を高める「空中ディスプレイ入力端末」を、店舗を保有するメーカー・金融機関などに提供し、2023年度に10億円の売上を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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