2021年2月18日6:00
大日本印刷(DNP)とDNPフォトイメージングジャパン(PIJ)は、2021年2月下旬から順次、証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」に、非接触の電子決済機能を搭載すると発表した。PayPay、メルペイ、楽天ペイ、auPAY、d払い、J-Coin Payの6つのサービスに対応する。
「Ki-Re-i」は、高画質な証明写真の撮影・プリントができることに加え、セキュリティ性を確保した通信環境により「個人番号カード(マイナンバーカード)」の交付申請を行うことも可能だ。2021年春には、日本全国に設置した約7,000台を超える「Ki-Re-i」のうち約4,000台で、QRコードの読み取りによる電子決済が可能となる。
「Ki-Re-i」は、証明写真の撮影・プリントをベースとして、色調の補正機能や、顔写真データをスマートフォンに転送・保存できる機能などを提供している。2014年には、社員証や会員証などのIDカード用に、「Ki-Re-i」で撮影した顔画像データを各企業等のサーバーに送信するシステムを開発し、2015年には、同技術をマイナンバーカードの交付申請に応用した。
今回、「マイナンバーカード交付申請書」の2次元コードを読み取るスキャナーを活用してQRコードを読み取ることで、6つの電子決済サービスに対応する機能を拡充する。これにより、現金を機器に入れる必要がなくなり、接触の機会を減らすことで衛生面にも配慮し、より安心して「Ki-Re-i」を活用できるようになる。
DNPでは、政府の方針により、マイナンバーカードへの健康保険証の導入や、教育関連での利用が促進されているほか、金融関連でも本人確認の重要性が高まっており、利用範囲が広がると期待している。
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ペイメントナビ編集部
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