2021年9月7日18:02
セイコーソリューションズと、コムチュアは、金融機関向けサービスにおける協業を開始すると発表した。同協業を通じて、金融機関に向け各社のノウハウ・技術を合わせた新たなサービスやさまざまな対外センターなどに早期に接続できる環境を目指すという。今後、2社で検討・実証を進め、2021年度中から、順次サービスを提供していくそうだ。
セイコーソリューションズは、金融機関向けソフトウエアパッケージを軸に、複数の国内銀行、外資系銀行、保険会社、資金移動業者へCAFIS、ANSER、統合ATM接続をはじめとする各種対外センターとの接続システムを提供してきた。
コムチュアは、全銀センターおける第2次全銀システム稼働以来、30年以上の全銀ネット接続システム開発の経験と実績があり、大規模な受託開発においても、豊富なノウハウ提供により高い信頼性を得ている。これらの経験を活かし開発した全銀ネット接続システムパッケージは、非常に高い稼動品質を誇っているという。
資金決済法の改正やコロナ禍におけるシステム運用の見直しなどにより、金融機関ではクラウドサービスなどを活用したSaaSでのシステム利用のニーズが高まっている。これらのニーズに対応するため、両社の持つ製品、サービスを組み合わせた新たなサービス創出を目指して、今回の協業に至った。
これまでセイコーソリューションズが培ったノウハウ・技術を活かしながら、コムチュアとともに新たな価値を創出・検討していき、金融機関のニーズに応えるサービスの提供を目指す。
協業の第一弾として、セイコーソリューションズが今秋提供開始予定の対外接続クラウドと、コムチュアが持つ全銀ネット接続システムパッケージを組み合わせることにより、全銀システムへの接続も容易に可能にする対外接続クラウドサービスを提供する。同クラウドサービスを利用してもらうことで、金融機関側のシステム構築や運用の負荷を抑えるとともに、早期構築の実現、企業のサービスの拡大につながるとしている。