2021年11月9日15:12
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、同社の決済システムと循環型ポイントシステムおよび会員管理システムが、生活協同組合コープこうべに採用されたと発表した。2021年10月1日、コープこうべの店舗事業、宅配事業他において、新しい決済・ポイントサービスがスタートしている。
TMNは決済とマーケティングを融合させた情報プロセシング事業を推進しており、データの利活用が可能なシステムを提供することで、小売事業者のDXを支援している。コープこうべは今年、創立100周年を迎えるにあたり計画していた「あらたな決済・ポイントプログラム構築」を、ゲートウェイ事業で培ったノウハウを活かしてTMNが開発した決済システムとポイント管理システムおよび会員管理システムにより、実現したという。
具体的には、事業ごとに管理していた会員情報を一元化し、会員個人に加え世帯単位の管理を実現し、家族一人ひとりの利用状況を把握することで、より効率的なデータ利活用が可能となったそうだ。コープこうべ全体としてのキャンペーンや、1 to 1マーケティングによるタイムリーな販促活動に役立てられる。 2022年度以降には世帯単位のファミリーステージ制度を導入予定だ。
また、事業ごとに発行していたポイントサービスを一元管理して共通化することで、単一のポイントサービスがさまざまなコープこうべのサービスで利用可能となる。家族内のポイント集約や、会員間のつながり強化への活用を想定し、会員間のポイント交換を新たなサービスとして追加した。
さらに、これまで分かれていたポイント機能とプリペイド式電子マネー機能を「コーピーカード」1枚に統合した。一元化した会員情報により「コーピーカード」をスマートフォンアプリでも展開し、店舗での買い物において、 スマートフォン決済が利用可能となった。
なお、これまで現金のみだったプリペイド式オリジナル電子マネーカードへのチャージにJ-debitを採用した。新たに店頭に設置したチャージ機で、銀行のキャッシュカードからのチャージが可能となったほか、少額の現金引出しが行える。
TMNは決済とマーケティングを融合させた情報プロセシング事業を推進している。決済や会員・顧客情報などをクラウド上で集中管理することで、リアルタイムに利用状況を把握・分析でき、より緻密な1to1マーケティングが可能だという。会員個人の購買パターンや家族情報などさまざまな角度での分析にもとづく、生活に寄り添ったマーケティングを、最適な訴求方法でリアルタイムに展開可能なプラットフォームの構築を目指している。