2011年2月2日12:29
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、楽天が2011年2月2日に開設した「情報セキュリティの取り組み」内に、「IPA情報セキュリティブログ」を新設したと発表した。IPA執筆による同ブログには、情報セキュリティ対策に関する最新トピックスおよび解説記事などが随時盛り込まれるという。
インターネットが普及し、ITの利用機会が拡大する一方で、一般IT利用者の情報セキュリティに対する不安感やその対策の不備の解消はなかなか進んでいないのが現状だ。IPAが2010年11月に行った「情報セキュリティに対する意識調査」によると、パソコンのウイルス感染による個人情報流出や、インターネットでのショッピングやオークションサービス利用時において商品の不着やクレジットカード情報の不正利用などに不安を覚える割合は、ともに8割を超えた。また、通信の暗号化実施率は6割程度にとどまり、スマートフォン利用者も8割以上が何らかのセキュリティ対策の必要性を感じているそうだ。
同実態を受け楽天は2月2日、一般ユーザーの情報セキュリティに関する意識向上を目的としたサイト「情報セキュリティの取り組み」を開設した。IPAは、当該サイト内に「楽天ブログ」を利用したコラム掲載スペースの提供を受け、情報セキュリティ対策の情報提供をおこなう「IPA情報セキュリティブログ」を新設した。
「情報セキュリティの取り組み」では、「IPA情報セキュリティブログ」をはじめ、情報セキュリティに関する一般知識や不正対策、開発プロセス、楽天が提供する各サービスにおける取り組みを紹介する。「IPA情報セキュリティブログ」では、日々の情報管理やウイルス・不正アクセス・システムの脆弱性といった情報セキュリティに関するトピックスについて、IPAが解説記事を随時掲載するという。