2011年2月21日7:30
非接触IC決済事業者に聞く~MasterCard「MasterCard PayPass」<参考>
<参考>MasterCard PayPassの歴史
2002年 MasterCard PayPassを開始。
2003年 オーランド、ダラスにおいてPayPassの実証実験実施。
2004年 オリエントコーポレーションが、アジア/太平洋地域初となるPayPass実証実験を日本で実施。
2005年 高雄政府の南台湾交通系プロジェクトについて発表。台湾南部の交通システムに導入された決済ソリューションには、世界初となるMasterCard OneSMART PayPass Chip Combiカードの導入が含まれる。このカードは、国泰世華銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)と玉山銀行(E.SUNバンク)からTaiwanMoney Cardとして発行された。TaiwanMoney Cardは、MasterCardクレジット、デビット、Mondexストアド・バリュー機能、Cirrus Global ATMネットワークへのアクセス、MasterCard PayPass非接触決済機能のすべてを1枚のカードで実現している。
2006年 世界初のMasterCard PayPass機能搭載の腕時計を発表。この腕時計は、台湾で最大のクレジットカード発行枚数を誇る中国信託商業銀行、オーストリアの有名時計メーカーのLAKS GmbH、ICカードソリューションの業界リーダーであるOn Track Innovations Ltd. (OTI)(NASDAQ: OTIV)が共同開発したものである。この「中国信託商業銀行2006 FIFA ワールドカップ MasterCard PayPass 機能搭載腕時計」は2006年FIFAワールドカップを記念してデザインされた限定品であり、通常のカードの付属品として発行された。また、タイペイ・フボン・バンクと共に、FIFAワールドカップのMasterCard PayPass 3Dサッカーボール型キーチェーンや大リーグ・ジャイアンツ球場のPayPass機能搭載のリストバンドも登場した。
2007年 フィリピンでは、Banco de Oro銀行と提携して、同国初の非接触カードであるBDO International ATM MasterCard PayPass cardを発行した。
2008年 モンゴルではGolomt銀行と提携して、同国初の非接触型決済カードであるMasterCard PayPass Petrovis Petrol クレジットカードを発行し、モンゴルの消費者に新しい非接触型決済時代へと先導した。
2009年 Emirates NBDと提携して、中東レバーント地域で初となるMasterCard PayPass 機能搭載腕時計を発表。このPayPassでは、アラブ首長国連邦内で、100UAEディルハム(AED)以下の商品を購入する場合、サイン、PIN番号の入力なしで購入できる。
2010年 MasterCardとニュージャージー、ニューヨーク交通機関(ニューヨーク州都市交通局(MTA)、ニューヨーク・ニュージャージー港湾管理委員会(PATH)、ニュージャージー交通局(NJT))が共同で、PayPassを電車、バス路線における6カ月間の試験運用として導入した。同試験運用では、ニューヨーク・ニュージャージーの指定の電車・バス路線において非接触決済による運賃支払いの実証実験を行った。同取り組みでは、交通機関内で相互利用を可能にする初のペイメント・システムとして、乗客は1枚のカードで、異なる路線の乗り換えも可能となった。また、乗客は、クレジットカード、デビッドカードや、それ以外の形状のデバイスのいずれかを専用端末にかざすだけで、各交通網間の運賃の支払いや乗り換えを行うことができるようになった。
2011年 MasterCardとロンドン交通局は、PayPass機能搭載オイスターカードを発表した。これにより、ロンドンの交通機関を利用する乗客は、クレジットカード、デビッドカード、プリペイドカードといった普段使用するカードを専用端末にかざすだけで、各交通網間の運賃の支払いができるようになる。そのほか、PayPass機能搭載の携帯電話は、オーストラリア、インド、日本、韓国、フィリピン、台湾、アラブ首長国連邦等において、利用可能もしくは実証実験を行っている。
⇒⇒⇒非接触IC決済事業者に聞く~MasterCard「MasterCard PayPass」(1)へ