2011年3月3日15:15
mixiチェック/mixiチェックインがNFC対応
リアルとつながるソーシャルコミュニケーションを目指す
NFCでコミュニケーションを快適に
Android向けNFCタグ情報共有サービス「taglet」を活用
ソーシャル・ネットワーキング サービス「mixi」を運営するミクシィは、近距離無線通信規格のNear Field Communication(NFC)を利用した「mixiチェック」および「mixiチェックイン」のサービスをスタートした。
mixiでは人と人が心地よくつながり、便利に楽しくコミュニケーションできることをコンセプトとしている。同社ではコミュニケーションをより快適にする方法としてNFC技術に着目したという。
同社が提供するmixiチェックは、利用者が興味や関心を持った情報を、友人・知人に共有できる機能である。mixiニュースやミクコレ(mixiコレクション)などのトピックや情報を1クリックで、友人・知人に共有することができる。また、mixiチェックインは、携帯電話のGPS機能を利用して、今いる場所や店舗などのスポット情報を友人・知人に共有することが可能だ。
NFC技術を利用したmixiチェックおよびmixiチェックインは、Android向け情報共有サービス「taglet(タグレット)」に対応することで実現している。同サービスを開発したのはミクシィのエンジニアであるコミュニケーション開発部 第3開発チームの井上恭輔氏。
例えば、NFCタグを添付したPOP広告などを店頭に置いておくことで、来訪者はtagletをインストールしたAndroid端末をかざすだけで、mixiチェックやmixiチェックインを利用することが可能となる。
NFCの活用でモノや場所の情報を
友人と簡単&瞬時に共有
mixiチェックでは店頭POPや広告などに添付したNFCタグを読み取ることにより、商品やイベントなどの、実際のモノや場所の情報を友人と簡単、瞬時に共有することが可能だ。また、mixiのソーシャルグラフやコンテンツと連動できるという。
mixiチェックインは、NFCと位置情報を連動させることにより、GPSの測位なしで、瞬時にチェックインができるようになり、時間の短縮につながるという。例えば、インセンティブのあるコンテンツの配信やソーシャルグラフと連動する動的なコンテンツ配信も可能である。
NFC技術を活用することでQRコードよりも、簡単、手軽に情報入手が可能となる点や、モノや場所に添付するNFCタグの価格の安さもサービスを開始した大きなポイントであった。
現状の対応端末は「Google Nexus S(Android2.3)」のみだが、今後はNFC端末の世界的な普及が見込まれており、国内でも対応機種が増えてくると思われる。
今後は、5人以上紹介するとグループクーポンを配布したり、屋外広告をソーシャルストリーム対応のスマートポスターにするなどの展開も考えられるという。ミクシィとしては、NFC対応により広告などの収益を期待しているわけではなく、あくまでも「リアルとネットを結び付けるサービス」として位置付けていく方針だ。