2023年1月13日16:57
JTB、一般社団法人倶知安観光協会、一般社団法人ニセコプロモーションボード、ニセコリゾート観光協会、RoomBoss、オープントーンが構成する、ニセコエリアスマートリゾート推進コンソーシアムは、観光庁が推進する観光DX推進プロジェクトの一環である「持続可能性の高い観光地経営の実現に向けた観光DX推進緊急対策に係る実証事業」に取組み、その地域実証を2023年1月12日から実施すると発表した。
ニセコエリアの観光関連施設の稼働状況をリアルタイムで来訪者に提供する仕組みを構築し、来訪者との接点である3つの軸「予約前」、「出発前」、「滞在中」の各シーンにおいて、これまでエリア内の観光事業者が個別に発信していた観光情報や稼働状況を一元化することで、より利便性の高いサービス提供による来訪者の満足度向上、地域内消費の拡大を図るという。
また、ニセコエリアの行政、DMO、観光協会、観光事業者向けに、近い将来の来訪者動向の把握(予測)等を可視化するシステムを構築。地域の関係者が連携して、需要変動に応じた戦略的な取組を目指すという。
具体的には、ニセコエリア内の飲食店、アクティビティ、旅先納税KU-KURU加盟店、温泉、タクシー・レンタカーの詳細情報からスキー場リフト運行状況まで、旅行者のニーズに対応したコンテンツで構成し、より満足度が向上する時間の使い方を提供するそうだ。利用者の位置情報を反映させることで目的地へのルート検索も可能となる。
また、ニセコエリアのスキー場の情報を提供するニセコユナイテッドの公式ウェブサイトに実装する。各スキー場のレストハウス、駐車場の混雑状況や、エリア内を巡回する2つのシャトルバスの運行状況をリアルタイムでマップ上に反映し、これまで提供しているリフト運行情報・気象情報とともに、来訪者が悪天候時や混雑時に感じるストレスの軽減や滞在中の行動計画に役立てるという。
さらに、ニセコエリアの宿泊施設の過年度の予約人泊数、居住地別、国別、消費額別等の実績データを集約し、先行6カ月までの需要予測を実施。また、その年の情報をオーバーラップさせた需要予測分析も並行して実施し、イベント企画やプロモーション等の戦略的で能動的な施策につなげるそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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