2025年7月5日9:56
Adyenは、メディカルフォースが提供するクリニック向けオールインワンSaaS「medicalforce」に同社の決済プラットフォームが採用されたと発表した。medicalforce上の会計情報とAdyenのPOS端末とを連携させることで、クリニックでの対面決済の業務効率化につなげるという。
medicalforceは、電子カルテ、予約管理、会計、決済、在庫管理など、クリニック業務の流れに沿って多彩な機能を搭載した、主に皮膚科・形成外科・美容クリニックをターゲットにしたオールインワンSaaSだ。予約管理や会計業務の効率化をはじめ、LINE連携や予約枠の最適化などの機能を通じて、クリニックの最適な経営をサポートする。全国550以上のクリニックで導入されている。
これまでのmedicalforceでは、事前に患者がクレジットカード情報を登録し、クリニックのスタッフがクリック操作で対応するオンライン決済機能を提供していた。一方、対面決済には非対応であり、「クリニックでの会計時にクレジットカードを使う際、POS端末を用いた対面決済にも対応してほしい」という要望があった。
メディカルフォースがクリニック側からの要件を吸い上げ、新たに端末決済機能を検討するにあたり、Adyenの決済プラットフォームが採用され、medicalforceとAdyenのPOS端末間での会計・決済情報の自動連携が進行した。
同自動連携により、medicalforce上の会計情報がワンクリックでPOS端末に送信されて決済処理が可能となり、決済端末への金額入力の手間が削減され、入力ミスなどのヒューマンエラーを防ぐことができるという。 また、決済履歴はすべてmedicalforce上で確認できるため、クリニックの経営管理の一元化にもつながる。
今後は対面決済に加えて、medicalforce上でAdyenのプラットフォームを活用したオンライン決済の機能拡充も検討し、日本全国の皮膚科・形成外科・美容クリニックへの導入提案を進めていく予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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