2011年3月22日9:00
チェイスは負傷または働けなくなった従業員に対し、補償給付ができるカードを発行した。
これは保険会社向けのプリペイドカード。何回でも資金をチャージできるリチャージ型である。
名づけて「 Workers Compensation Card(露労働者補償給付カード」。保険会社の給付手続をスピーディに、かつコストダウンできる。
負傷したり、入院した労働者は小切手を待つまでもなく、すぐにカードに補償給付されるというメリットがある。
給付金はATMで引出すことができるほか、Visaカードを受付ける加盟店であればショッピングすることが可能。ショッピングにはキャッシュバック特典もつく。
プリペイドカードは保険会社にとってコスト削減ができ、業務を改善できる有効なツール。長時間かかる補償請求処理やあがりつづける医療費という問題を解決する手段にもなる。
プリペイドカードによる補償給付で、保険会社はカードの発送確認や補償金の給付状況、あるいは給付金の利用状況まで参照することができる。レポートは20種類を生成できる。
セントラル相互保険会社はチェイスの労働者補償給付カードを発行している。補償請求者に小切手以外の支払手段を提供することは、保険会社へのロイヤルティをあげ、競合市場で優位性を確保できる。
チェイスは企業向けプリペイドカード取扱高で全米1位である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。