2023年4月25日7:00
Finatextグループのナウキャストは、匿名化されたクレジットカード決済データを用いた商圏分析を通じて、住友商事が新たに出店を検討している地域の商業施設のテナント選定を支援したと発表した。
ナウキャストは今回、住友商事が商業施設の新規開業を検討している湘南エリアの商圏内に在住する人のクレジットカードデータを用いて分析を行った。具体的には、商圏内在住者の業種別消費指数や消費エリアを商圏外在住者と比較したり、コロナ前後での消費動向の変容を分析したりして、商圏内在住者の嗜好や消費行動の特徴を抽出し、商圏内在住者が好むと思われる業種の選定やテナントのリストを作成した。分析の結果、商圏内在住者はホームセンターや作業用工具のECサイトを好む傾向があったことからDIY関連のテナントの誘致を、洋食は和食に比べて商圏外に食べに出かける傾向が強いことから洋食系の飲食店の誘致を提案した。
なお、分析に用いたクレジットカード決済データは、氏名、生年月日、カード番号など個人を特定できる情報は利用していない。 カード利用情報などを含めて統計化したうえで、 個人が特定できないように加工したものを利用しているそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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