2023年5月19日16:11
バリューデザインは、NTT ドコモが提供する電子マネー「iD」のライセンスを取得し、バリューデザインの提供する独自 Pay(店舗独自のハウス電子マネー)サービスが、全国 200 万カ所を超える「iD」加盟店でも利用できるようになると発表した。
今回、バリューデザインが提供する独自 Pay に「iD」を搭載することで、独自 Pay の利用可能範囲が、従来の自店舗内にとどまらず、全国 200 万カ所を超える「iD」加盟店に拡大する。
自店舗内ではクレジットカードなどの汎用的な決済に比べ、安価な決済手数料でキャッシュレス化を実現する独自Pay のメリットを得られるうえ、自店舗外では「iD」加盟店での利用が可能になることで、「利用者の利便性」、「決済手数料収入」、「利用者の外部利用データ取得」等のメリットを得ることができるという。これにより、独自 Pay 発行事業者は、効率的なキャッシュレス推進、マーケティング推進が可能となり、店舗運営のさらなる DX 化が可能となる。
今回、「iD インハウス」を利用した独自 Pay の発行に対応する。「iD インハウス」は、 NTT ドコモが提供する「iD」を用いた独自 Pay の提供を可能にするものだ。「iD インハウス」を利用することで、独自 Pay を「iD」と同様に「タッチ方式」で利用できるようになる。従来提供してきた「磁気方式」や「バーコード方式」と比べ、「タッチ方式」のスピーディーな決済処理を可能にするという。
また、タッチ方式の独自 Pay は、店舗だけでなく交通乗車やスポーツ観戦やイベントなど混雑が予想される施設への入場などのスピーディーな決済が求められるシーンでの活用に適しているという。
また、「iD」というさまざまな施設で利用できるインフラを活用し、地方の二次交通や自治体運営のコミュニティバス、福祉タクシー等と地域の商圏をつなぐ独自 Pay の提供が可能となり、キャッシュレス化を図れるだけでなく、独自 Pay を発行する自治体、店舗の支援、地域活性につながるとした。
バリューデザインでは、2025 年 8 月期を最終年度とするグループ中期経営計画においては、決済機能とマーケティング機能を併せ持つ独自 Pay の自律的なエコシステムの拡大を掲げ、独自 Pay の拡大を進めてきた。今回は、既存の顧客に対しても、「iD」加盟店での独自 Pay 利用と「iD インハウス」によるタッチ決済という付加価値を提供するそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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