2023年6月30日7:30
Mastercardは2028年までに自社ネットワークの決済カードから、新規製造分のPVCプラスチックを排除する取り組みを加速させることを発表した。同取り組みにより、Mastercardのサステナビリティへの貢献が強化され、環境問題への配慮を試みる消費者にとっても利用しやすい仕組みを提供するという。
決済ネットワークでの最初の取り組みとして、2028年1月1日より、新しく製造されるすべてのMastercardのプラスチック決済カードについては、より持続可能な素材(再生ポリ塩化ビニル(rPVC)、再生ポリエチレンテレフタレート(rPET)、ポリ乳酸(PLA)などの再生プラスチックや生物由来のプラスチック等)を使用し、認証プログラムを通じて承認される予定だ。また、国際的に提携しているカード発行会社のバージンポリ塩化ビニル(PVC)を材料としたプラスチックからの移行もサポートする予定だという。 今回のサステナブルカードへの取り組みにより、Mastercardは合計30億枚以上のMastercardカードを保有している銀行、金融機関、消費者の国際的なネットワークを結集し、協力とパートナーシップを通じて、より環境に優しい決済セクターを構築していくそうだ。
Mastercardは、2018年にサステナブルカードプログラムを開始した。 以降、アジア太平洋地域における15市場のカード発行会社90社を含め、80カ国にわたる330以上のカード発行会社が自発的に参加した。 Mastercardは主要なカード製造会社とパートナーシップを組み、アジア太平洋地域の3,100万枚のカードを含む全体で1億6,800万枚以上のカードをリサイクル素材やバイオベース素材に移行している。今回の発表は、こうした取り組みを推進するとともに、物理的なカードを完全に排除するデジタル・ファーストプログラムの取り組みを補完する。
同ルール変更により、これから新しく製造されるすべてのカードは、使用成分と持続可能性を評価するために、Mastercardによって認証されることになる。さらに同認証は、独立した第三者監査人により検証され、カードが認証されると、Card Eco Certification mark(カードエコ認証マーク)が刻印される。ここアジア太平洋地域では、日本、オーストラリア、台湾、シンガポール、マレーシア、その市場で、すでに90の利用企業がサステナブルカードプログラムに加入しているという。
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