2023年11月13日10:00
デジタルガレージ子会社で決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)と、EC事業を行うシステムインテグレータ(SI社)との共同出資により、2023年12月を目途にECサイト構築を軸にECビジネスをテクノロジーで支援する新会社「株式会社DGコマース」を設立する予定であると発表した。
国内大手の決済事業者であるDGFTは、さまざまな決済関連事業とデータ活用事業を、最新のテクノロジーを活用し展開してきた。1995年に創業されたSI社は、ECサイト構築パッケージ「SI Web Shopping」を提供し、ECサイト構築に関する国内有数の実績と知見を有する企業となる。また、両社は、「SI Web Shopping」とDGFTの決済プラットフォームとの連携を通じて、さまざまなECサイトで決済を提供してきた。
国内ECの市場規模は年々拡大し、昨今では、ネット店舗と実店舗のオムニチャネル化、スマホ決済やID決済など決済手段の多様化、SNSを活用したマーケティング施策との連動、インバウンドの拡大やコロナ禍を経ての越境ECの拡大など、速いスピードで多様な変化が進んでいる。
そのような中で、集客、広告、サイト構築、決済などフェーズごとにEC事業者を支援するソリューションが台頭しており、データ管理・活用も複雑化している。さらにフェーズごとに支援する会社やサービスが異なるため、顧客データに差異が生じ、マーケティング活動が非効率に行われている課題があるという。
DGグループは、これらの課題を解決するべく、マーケティングやECサイト構築、決済ソリューションの提供、不正検知のノウハウ、顧客行動や購買データ等の分析・活用など、ECビジネスに関するさまざまな活動を支援していくそうだ。加えて、設立予定の新会社では、SI社が有するオムニチャネル、越境ECなど、さまざまなEC基盤や技術と、DGが有する決済領域の技術力、web3やブロックチェーン、人工知能(AI)といったテクノジーを社会実装していくノウハウとをかけ合わせ、最短開発期間で最多決済手段を利用可能な「次世代決済API」をはじめとする、先進的なサービスを提供していくと発表している。