2023年11月14日8:00
タレスDISジャパンは、「FIT2023」において、グローバルで展開するカード媒体やサービスについて紹介した。同社では、メタルカード、生体認証カード、環境配慮型カード、LEDカードなどのフィジカルカード、デジタルカードを発行可能なThales D1(Digital First)ソリューションを紹介した。
指紋認証カードは欧州などで採用広がる
メタルカードはコロナ禍で状況が変化?
国内の大手印刷会社では環境に優しくCO2排出削減に貢献可能な環境配慮型カード、金属素材の「メタルカード」の発行を強化している。グローバルにサービスを展開するThales(タレス)では、Gemalto時代から国内の印刷会社と連携してサービスを提供してきた。国内市場の展開では、マーケットインで話をすることで、採用が進むとした。また、国内の印刷会社が提供していないサービスを提供できることもポイントとなるそうだ。
指紋認証カードは国内でのサービス提供はこれからだが、フランスのBNPパリバ、ポーランドのBank Pocztowyなどグローバルでは徐々に実績も出てきている。指紋登録の手間、登録機のコストなど課題もあるが、国内での普及にも期待している。調査結果でも消費者の5割以上が生体認証カードを要望しているという。
メタルカードは、コロナ禍以降、引き合いが増えている。接触から非接触の動きが加速し、端末の影響が抑えられてきている。国内で課題とされているATM対応だが、カードでのキャッシング機能は提供しないケースで検討するケースも出てきた。また、キャッシングはアプリでも利用可能なケースが出てきており、富裕層がユーザーの中心のため、キャッシングする割合は低くなるとした。
視覚障害者のカードホルダーが便利に利用できる「Voice Payment Card」は、円滑にカード決済を行うために開発された。利用者は、カードを受け取り後、スマートフォンとのペアリングを実施。「Voice Payment Card」の支払い金額などの情報をモバイルに接続し、Bluetooth を介して相互に通信することで利用できる。利用者は、決済端末でのPIN入力前に取引金額が音声で伝えられるため、安心して利用可能だ。また、PIN の検証、PINが正しくない場合の残りの入力回数、トランザクションの可否なども電話で知ることができる。
環境配慮型のカードとして、プラスチックを使用しない木製のカードも展示。サステナブルなFSC認証木林で、スイスとヨーロッパの採取された木材を100%使用している。また、ISO認証を取得し、決済業界のEMV標準に準拠している。今年、欧州でファーストユーザーがリリースされる予定だという。
LEDカードは台湾で採用実績も
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