2023年11月15日7:00
楽天カードのシステム開発子会社であるRAKUTEN FINTECH VIETNAM CO., LTD.(RFV)は、開発業務の拡大による人員の増加や今後のさらなる業務拡大に向けて新オフィスへ移転し、2023年11月13日より営業を開始した。
同社は、自社で開発したITシステムをサービス提供の基盤としており、今後のさらなる成長やサービス拡充に向けたシステム開発のスピードアップと事業継続計画を含めた体制強化を主な目的として、2021年10月にRFVを設立した。ベトナムでは、政府がIT人材育成支援策を積極的に導入しており、将来にわたり優秀なIT人材の確保や活躍が見込めるほか、日本との時差が少ないため日本国内の状況に応じたスピード感のある事業運営も期待できると考えているそうだ。
RFVは、これまで現地でITエンジニアを採用し、同社の顧客向けアプリケーションのサービス開発をはじめ、加盟店向けのシステム開発や業務効率化に向けた業務自動化ツール開発などを進めてきた。今後もさらに業務拡大を図っていく中で、より一層のコミュニケーションを通じた組織力の強化と、働きやすいオフィス環境を構築するため、オフィスを移転した。
新オフィスは、26階建てビルの高層階で、ホーチミン市の中心部に位置している。オフィス内は、コミュニケーションがとりやすく、一体感を醸成しやすい環境を目指し、2フロア吹き抜けの設計やガラス壁を多く使用することで、オープンで開放感がある空間になっているそうだ。執務スペースとして約200席を確保し、さまざまな人数や形式のミーティングが行える会議室やハドルスペース、ブースなどを設ける。また、冷蔵庫や電子レンジ、コーヒーマシンを備えたカフェテリアやリフレッシュスペースを設置することで、ランチや休憩時間に社員同士がコミュニケーションを図る場になることに加え、人数が多い会議なども実施できる仕様になるそうだ。
同社は、2005年7月に「楽天カード」の発行を開始し、グループ内の各サービスにおけるクロスユースの促進ならびにグループ内外におけるキャッシュレス決済の普及に向けて積極的に取り組んできた。その結果、発行枚数は2,954万枚(2023年9月時点)、直近12カ月(2022年10月~2023年9月)の年間カードショッピング取扱高は20兆円を突破した。
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ペイメントナビ編集部
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