2023年2月21日9:30
みんなの銀行は、 2023年12月19日に新サービス「Circle(サークル)」の提供を開始した。サークルは、BaaS(Banking as a Service)事業におけるパートナー企業をはじめとしたアライアンスを締結している事業者と連携することで、利用者にみんなの銀行アプリを通じてお得な情報や特典にアクセスしてもらうサービスだ。みんなの銀行では12月15日に連携事業者を招き、サービス説明会を開催した。
生活に合わせたお得な情報にアクセス
みんなに価値ある「つながり」をつくる
サークルは、BaaS事業におけるパートナー企業をはじめとしたアライアンスを締結している事業者と連携するサービスだ。利用者はみんなの銀行アプリを通じてお得な情報や特典にアクセスできる。銀行が提供する金融サービスに加え、非金融サービスを提供することで、ライフスタイル、ライフイベントを豊かにしてもらうことを目的としている。
みんなの銀行 取締役頭取 永吉 健一氏は「サークルは学生時代の楽しい経験であるように、ネットワークの輪を広げることで、ユーザーのレベルアップにつながればと考えています」と説明する。「みんなに価値ある『つながり』を。」をコンセプトとしており、銀行の提供する法定通貨に加え、暗号資産やステーブルコインをはじめ、「価値のコネクティビティ(価値仲介)」を高めるサービス業を掲げて事業展開する。また、世の中のヒト、モノ、オカネ、情報を 「つなぐ」存在として、銀行というビジネスドメインの先にある「新しい金融機能」の提供を通じた新たな価値を創造していきたいとした。
これまでの銀行機能の三大機能は金融仲介、信用創造、決済だったが、新しい機能として価値仲介、価値創造、“決裁”を目指しているそうだ。サークルは事業者とのつながりを創造し、みんなの銀行の約7割のデジタルネイティブ世代を中心に、個人とサービスのつながりを創造することで、新たなユーザー価値を提供していくという。
サークルでは、「資産運用・保険」「ライフスタイル」「トラベル」「ラーニング」の4カテゴリーから提供開始し、今後はエンタメやヘルスケアなど対象を広げていく方針だ。預金、貸出、為替といったみんなの銀行のサービスに加え、他社の金融サービス、非金融サービスも外部事業者とともに提供していく。
11社、パートナー支店4支店との連携開始
提携各社も7割のZ世代との新たなつながり期待
サークルのサービス開始時点の連携事業者は、11社、パートナー支店4支店となる。Z世代の獲得、興味や関心を持ってもらうため、提携につながった企業も多い。これにより、利用者に新たな価値を提供する機会を生み出すと共に、提携事業者間においても、これまでとは異なる新たな市場へのアクセス、顧客コミュニケーション機会の共創につながるサービスエコシステムの構築を目指すそうだ。
利用者はみんなの銀行のオリジナル支店のウォレット画面からサークルのアイコンをタップし、利用したいカテゴリを選択し、サービスを選ぶと利用できる。また、パートナー支店からもサービスを選ぶことが可能だ。
三井住友海上プライマリー生命保険とは、スマホで手続きが完結する、資産形成・運用型の生命保険「AHARA」を提供する。三井住友海上プライマリー生命保険ではみんなの銀行とAPI連携することで、本人確認の手間を軽減し、手数料を抑えることができたという。AHARAは500円から資産形成できる保険となり、これまで比率が少なかったZ世代の顧客獲得につなげていきたいとした。
大和コネクト証券は少額から始められる投資として、100円から積立できるまいにち投信や1株から購入できるひな株、その他にもポイント投資やクレカ積立などを提供している。みんなの銀行とは今後、API連携も検討しているそうだ。
イーデザイン損害保険は、センサー付きの総合自動車保険「&e(アンディー)」を提供している。従来の自動車保険に加え、センサーで一人ひとりの運転データを分析し、手元のアプリから日々の安全運転をサポートするという。今回の連携により、&eを申し込むと、好きなデジタルギフトを1つ選択できる。
FXサービスを提供する外為ドットコムは、FX提供に加え、外為ドットコム証券というシンクタンクも保有しており、投資の初心者に向けた情報も提供している。サークルからのFX口座開設と1万通貨以上の取引1回で3,000円、さらにHPからのエントリー と取引で最大1,002,000円が キャッシュバックする。
Fundsは、個人が1円から上場企業などに間接的に貸出しができるオンラインプラットフォームを提供している。従来の投資の枠組みを超えて、さまざまな世代に親しみを持ってもらえるファンドであるのが特徴だという。サークルからのFundsの口座開設でもれなく 1,000円相当分の特典をプレゼントするそうだ。
定額制モノのシェアリングサービス「アリスプライム」は、月額3,880円で美容家電など、利用者が試してみたい商品や今使いたい商品を自由に交換しながらレンタルできるサービスだ。サーキュラーエコノミーにつながる取り組みとして金融機関との連携に期待している。サークルからの申込みで 登録から通常1ヵ月の初回無料トライアル期間が 2カ月間に拡大するという。
タイムズカーは、47都道府県、240万人が利用している。予約した時間に会員カードをかざす、もしくはアプリで利用できるカーシェアリング サービスだ。開始当初は30~40代のファミリー層の利用が中心だったが、最近は29歳以下の若年層が増えており、みんなの銀行との親和性が高いとした。サークルでは、みんなの銀行からの申し込みでカード発行手数料が無料、さらに月額基本料金を3カ月間無料で提供する。
REVOLUT TECHNOLOGIES JAPANの「Revolut(レボリュート)」は、お得な為替レートですぐに両替ができて、 海外旅行先でも便利に利用できる次世代型金融アプリだ。150通貨を決済に利用でき、世界3,000万人以上が利用している。今回の連携では、初回カード決済完了の条件達成で、両替や無料ATM引き出し上限額アップのプレミアム プランを3カ月間無料で試すことが可能だ。
令和トラベルの「NEWT(ニュート)」は海外ツアーや、世界50カ国超える、1万本以上のツアーを提供している。利用者は、NEWTアプリをインストールしマイページからクーポンコードを入力すると 海外ツアーが5%オフになる。
KabuK Styleは、お得に楽しくホテルに泊まれる「HafH(ハフ)」を提供している。《HafHコイン》を使って 好きなときに好きなだけ国内外2,000以上の宿泊先へ旅ができる。サークルからHafHサイトへ遷移し、プラン登録を行うと、ベーシックなら25コイン(825円相当)、スタンダートなら100コイン(3,300円相当)をプレゼントするそうだ。
「NewsPicks」は、厳選された世界最先端の経済ニュースをまとめ読みできるニュースアプリだ。サークルからの申し込みで、各分野のスペシャリストによるオリジナル記事や、著名人が出演する動画といった「プレミアム会員」が30日間無料で利用できるという。
なお、サークルのサービス提供開始を記念して、2023年12月19日からキャンペーンを実施予定だ。期間中に新規口座開設&プレミアムサービスに申し込んだ人を対象に、プレミアム会員の貯蓄預金基準金利0.3%に、0.7%を上乗せした特別金利1.0%を3カ月間適用する。「貯蓄預金は出し入れ自由ですのでお得です」(永吉氏)。また、みんなの銀行の口座を利用中の人全員を対象に抽選で200名にAmazonギフト券500円分をプレゼントするそうだ。
ことらやA2A決済などサービス広がる
サークル各社とA2A決済も進める
みんなの銀行では、2023年4月~12月の取り組みを振り返り、成果を紹介した。
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。