2024年1月18日8:28
PAX Technology(以下、PAX)は、出荷台数が7,900万台を超え、世界120カ国以上に製品を提供しているグローバル決済端末ベンダーだ。PAXのAPAC(アジア・パシフィック)リージョンを統括するHeidi Hoo氏にこれまでの国内での展開の成果や今後の展開について話を聞いた。(取材は2023年11月15~17日開催のSingapore Fintech Festival2023にて)
日本でのビジネスは着実に成長
国内評価も高まる、Androidのテクノロジーが強み
PAXは日本市場において、大手コンビニエンスストアで採用されたLinuxベースの「Q 28」を皮切りに、大手スーパーマーケットで採用されるなど、主力モデルとなったAndroidモバイル端末「A 920」といった製品を提供している。
Heidi Hoo氏は「日本進出は正しい判断で、子会社を立ち上げたのは正解でした」と話す。Pax Japanを立ち上げて6年経つが、長いコミットメントやローカライゼーションが必要だとした。Heidi氏は「日本市場は着実に成長しており、ローカライゼーションに関してはメンバーが20名を超えており、お客様のリクエストに対応しています。日本の端末の実績もかなりの数が積み上がってきました」と成果を述べる。
例えば、製品の品質、イメージに関しては国内で展開している端末ベンダーとして評価は高まっているという。また、プロダクトについてはAndroid端末に力を入れており、「Androidのテクノロジーに長けています。120カ国以上で展開しているため、端末の種類が豊富な点はアドバンテージになっています」とHeidi氏は自信を見せる。
「PAX A920MAX」は日本独自の製品仕様に
「A8700」は日本市場のニーズを意識
国内では「A 920」を店舗で見かける機会が増えてきたが、新機種としてモバイル決済端末 「PAX A920MAX」の日本モデルをリリースする予定だ。日本モデルの特徴として、画面サイズが6.5インチと、グローバル版の6.1インチと比べても大画面だ。「A 920」のデザインや性能は評価されているためその強みを生かしつつ、日本市場から上がってきた声をグローバル版に反映し、仕様をさらに強化している。さらに、PCI PTSも6.xとなるなど、よりハイスペック端末となる。
磁気リーダー(JIS1/2)とディスプレイを店舗側・顧客側の両側に拝しているワンストップのオールインワン端末である「A8700」は日本市場のニーズを意識して製造された。韓国でも同様の形状のモデルは展開しているが、日本向けはよりハイスペックな端末となるそうだ。
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