2024年2月5日13:00
フライトソリューションズは、2023年6月27日付で発表した法人プリペイドカード「Tapionカード」において、国際決済ネットワークがMastercardに決定し、2024年2月より発行開始すると発表した。なおTapionカードは共同印刷グループで決済ソリューション事業を行うTOMOWEL Payment Service(TPS)との提携により発行する。
Tapionは、タッチ決済を市販のAndroid端末で実現する技術「Tap to Phone」を使って開発された決済ソリューションで、専用決済端末の導入コストを抑えながらキャッシュレスを実現したいカフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市などの小・中規模事業者、およびオフィスや家庭などへの訪問販売を行っている加盟店に向け2022年11月より展開している。なお、Tapionではシンプルなキャッシュレス決済ができる「スタンダード版」、POS機能や商品管理まで可能な「POS版」の2種類のラインナップがある。
Tapionカードは、Tapionを導入した加盟店向けに発行するプリペイド式法人カードで、主に店舗の仕入れなどに利用してもらうことでキャッシュフローの改善につながるという。なお決済ソリューションTapion、および法人カードTapionカードを利用する一連のTapionエコシステムについては、同社が特許申請中だという。
法人利用者は、今後店舗の仕入れ等において、国内・海外のMastercard取り扱い加盟店(ネットショップ含む)でTapionカードを利用可能だ。
なおTapionエコシステムの有用性を検証するため、まずはTapionのパイロット運用に参加いただいている数店舗に対してTapionカードを発行し、Tapionカードとしてのパイロット運用を行う予定となる。
Tapionカードは、売掛債権連動型になる。具体的には、加盟店はTapionを使った決済の前日までの未精算売上をTapionカードにチャージし、そのチャージ金額を利用してクレジットカード決済による各種仕入れなどに利用可能だ。近年、食材・アルコール類・乾物などのネット決済、業務系スーパーマーケットでの仕入れ等、BtoB向けカード決済の導入が大きく普及してきており、Tapionカードを用いた仕入れのカード決済はそれらの流れととても親和性が高く、中小規模加盟店のキャッシュフローの改善につながるとしている。
また加盟店の規模・従業員数に合わせて複数枚の発行も可能で、管理画面でカードごとの上限設定ができるクラウドサービスとなるそうだ。カードの利用停止もオンライン上で設定可能なため、カードの紛失・不正利用のリスクも最小限に抑えられるのが特徴だとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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