2024年5月11日7:00
ビリングシステムはこのほど、医療機関向けに、医事会計システムと同社スマートフォン決済サービス「PayB」とを連携させることにより、患者が受診後の診療費用の支払いを医療機関から離れ自宅や会社などで支払いができる診療費後払い決済サービスを実現し、2024年5月9日から地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院へ提供開始した。日本海総合病院へ医事会計システムを提供しているシーエスアイと協同して提供した。
日本海総合病院では、患者の支払いにおける待ち時間の解消や駐車場の混雑改善などをはじめとするさまざまな課題解決に向け、患者の利便性の向上にもつながるシームレスな決済手段の導入について検討していた。
同決済サービスでは、病院スタッフが患者の診察終了後に医事会計システムへ診療報酬請求内容を入力することにより、診療費請求情報が確定・登録される。今回構築したサービスでは、医事会計システムから出力される請求書に「PayB」支払用のバーコードが自動印字されることにより、各診療科窓口では当該バーコードが印字された「PayB」専用の請求書を患者に渡すことで院内での手続きが完了する。患者は帰宅後などに同請求書(PayB 支払専用)に印字されたバーコードを「PayB」で読み込むことで診療費請求情報が画面表示され、「PayB」に登録している金融機関口座等から支払いを行うことが可能だ。
これにより、患者は医療機関内での自動精算機や会計窓口での支払い待ちをすることなく、医療機関を離れた後でも自宅や職場などで後払い決済できる。
一方、医療機関側では患者の支払い結果はリアルタイムで当社が提供する管理画面から確認することができる。また、この支払結果が医事会計システムにも翌日自動連携されることにより、医療従事者の現金出納業務やシステムへの入金反映業務が削減される。
今後は、電子処方箋の取り扱いに対し、医療機関における診療費用と調剤薬局における調剤費用の支払いを「PayB」で実現することで、患者の医療に纏わる支払いをワンストップで実現できる仕組みの構築も検討していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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