ドコモSMTBネット銀行の「d NEOBANK」は生活のハブに、dポイント連携やAI銀行など金融サービス進化を目指す

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2025年12月23日8:10

NTT ドコモ、住信SBIネット銀行、三井住友信託銀行は、2025年12月19日に記者説明会を開催し、資本再編および各社間における協業施策の開始について発表した。住信SBIネット銀行は商号を、2026年8月3日から「ドコモSMTBネット銀行」に変更する。当日は、NTTドコモ 代表取締役社長:前田 義晃氏、三井住友信託銀行 代表取締役社長 大山 一也氏、住信 SBI ネット銀行 代表取締役社長 円山 法昭氏が各社の強みや今後の連携について紹介した。

NTT ドコモ 代表取締役社長:前田 義晃氏、住信 SBI ネット銀行 代表取締役社長 円山 法昭氏、三井住友信託銀行 代表取締役社長 大山 一也氏

住信SBIネット銀行の資本基盤は一層強化 暮らしと金融の境目をなくす

ドコモは今年5月に住信SBIネット銀行、三井住友信託銀行と業務提携契約を締結した。来年8月より住信SBIネット銀行の社名をドコモSMTBネット銀行に変更するが、「あえて奇をてらわない社名としたのは一丸となって経営にコミットし、新たな銀行のさらなる成長を目指す決意の証だ」と前田氏は話す。社名変更に先立ち、3社の関係をより強化するため、資本再編を実施。ドコモは保有する株式の一部を三井住友信託銀行に譲渡する。また、住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行に対し、第三者割当増資を行う。これにより、住信SBIネット銀行の資本基盤は一層強化される。

住信SBIネット銀行では、新サービスブランド「d NEOBANK」を2025年10月から開始したが、同社はテクノロジを活用したUI/UXに強みを持ち、フルバンキングBaaSを展開している。三井住友信託銀行は、不動産、資産管理、承継等、銀行経営のサービスに強みを持つ。ドコモは幅広いサービスを展開しており、1億人を超える会員基盤を有している。3社では日常生活の中で、利用者が意識することなく、金融サービスの恩恵を自然と受けられることを目指している。その決意の表れとしてサービスブランドを一新した。便利と、お得と、テクノロジで新しい体験を提供していくそうだ。

前田氏は「ドコモはこれまで、通信を起点として、ポイント、決済、エンタテインメントといったサービスを展開してきました。これからは『d NEOBANK』がハブとなり、こうしたあらゆるサービスとつながります。これにより、サービスの支払い口座を『d NEOBANK』に集約できます。まさに、金融サービスにおけるシームレスな顧客体験を提供できるようになります」と力を込めた。

dポイント付与でお得を強化 住宅ローンの金利を優遇

お得に関しては、銀行口座の利用でお得にドコモの共通ポイントサービス「dポイント」が貯まるようにしていく。住信SBIネット銀行の口座での給与受取や口座振替などの対象銀行サービスの利用や、ドコモ回線とのセットの利用で、dポイントが貯まるプログラムをより強化する。

さらに、「dカード」の引き落とし口座を住信SBIネット銀行に設定したり、「d払い」、マネックス証券との連携で還元率がアップする。

また、ドコモのサービス利用者を対象に、住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利を優遇するプログラムを2026年8月から開始する。

dポイント、決済、通信のデータ活用 「三井住友信託NEOBANK」連携を強化

住信SBIネット銀行では、生活者の多様化するニーズに応えるため、ドコモのポイント、決済、通信のデータ、住信SBIネット銀行のデータを組み合わせ、利用者に対して、最適なタイミングで最適な商品を提供可能だ。また、さまざまなデータを分析することで、新しいサービスや商品の開発が実現できると考えている。

すでにSBI証券で実現しているように、マネックス証券の顧客に対して、簡単に証券取引ができるサービス、口座の自動スイープ連携、預金口座と送金口座のシームレスな連携を実現していく。また、両社の顧客を相互に紹介すべく、同時に簡単に口座が開設できるサービスを8月から開始予定だ。

また、三井住友信託銀行との連携を強化。すでに「三井住友信託NEOBANK」でサービスを提供しているが、より一層強化し、一体的に提供できるようにしていく。三井住友信託の資産運用相談、不動産、遺言、相続、プライベートアセットなど、同社では対応できないサービスを提供してもらう予定だ。一方、三井住友信託銀行の顧客にも住宅ローンや資産形成ローンなどのサービスを提供することで、相互にシナジーを発揮していく。

BaaSをEaaSに、「NEOBANK ai」の目指す金融体験 三井住友信託銀行はdポイント、ドコモデータ連携強化

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