BASE、「Pay ID」アプリのアップデートでコンバージョンアップ、決済の状況は?

2024年6月11日12:40

BASEは、ID決済機能とショッピングアプリ機能を持つ「Pay ID(ペイ アイディー)」の累計ID登録者数が、2024年5月20日に1,400万人を突破した。「PAY ID」は、ネットショップ作成サービス「BASE」を利用して開設された210以上のショップで、商品購入時に利用可能だ。利用者は、手持ちのクレジットカードを登録して支払えるほか、電話番号を利用した後払い決済「あと払い(Pay ID)」でも、ログインから決済完了まで数タップで完結できる。なお、「Pay ID」は、スマートフォンアプリ(以下、「Pay IDアプリ」)のホーム画面を4月23日にアップデートしている。これまでの「PAY ID」の利用状況、「あと払い(Pay ID)」導入の成果などについて、BASEに説明してもらった。

池谷貴

購入者向けショッピングサービス「Pay ID」の特徴(BASE)

Pay IDアプリのホーム画面リニューアルで成果
レコメンド機能で売上に貢献

――「Pay ID」開始からこれまでの成果について聞きたい。
BASE:これまでBASE社とPAY社がそれぞれ提供していた購入者向けのプロダクトを統合したことで、まずは「BASE」を利用するショップ様のお客様(購入者様)の決済手段の拡充やショッピング体験の向上にフォーカスできています。

もともと提供していた「BASE」のショッピングアプリも、「Pay ID」として提供することで決済機能が拡充し、購入者にとっても支払い体験を向上できています。また、「BASE」のショップ開設数に比例して「Pay ID」登録者数が増加するため、統合後は「Pay ID」自体の利用者もコンスタントに増加しています。ID決済サービス「PAY ID」とショッピングアプリ「BASE」を統合したことで、相乗効果による利便性の向上が実現できています。

具体的に、プロダクトとして取り組んできた部分は以下の通りです。
①Pay IDのID決済 BNPL(後払い)の提供を開始。 当初はマンスリークリアのみからリリースしたが、口座振替への対応にも対応。 分割払いの導入も予定しており、年内には決済プロダクトとしての主要機能拡充が完了予定。
②Pay IDアプリ ホーム画面リニューアルにより、ショップとアプリユーザーのマッチングを向上

――現在の「PAY ID」のユーザー数である1,400万人の利用という数字はどう捉えているか?
BASE:1,400万人という非常に多くの方のショッピングを「Pay ID」がサポートできているということが大変嬉しいです。「BASE」利用ショップの増加やブランドのファン拡大に比例して「Pay ID」の利用者が増加するため、ショップサイドと購入者サイドの両サイドへの価値提供にきちんと向き合っていきたいと考えています。

PAY IDアプリでは幅広いジャンルから、気になる商品を探したり、好きなショップをフォローしてショッピングできるのが特徴(BASE)

――「Pay ID」により、例えばBASEのコンバージョンがどの程度高まるのか。
BASE:現状ではコンバージョンに関する具体的な数字は開示しておりませんが、アップデートによる「Pay IDアプリユーザー」の行動変化として、アプリホーム画面に設置したレコメンド商品を表示する「あなたにおすすめ」欄に関しては、アップデート前と比較するとレコメンド商品の閲覧数が4.3倍、商品のタップ数が2.3倍、お気に入り保存数が2.0倍、商品の購入数が2.1倍になると発表しています。
※1 ホーム画面のレコメンド商品「あなたにおすすめ」表示経由の1日あたりの平均値をアップデート前後で比較した実績。

アプリホーム画面のアップデートによる「PAY ID」ユーザーの行動変化(BASE)

――レコメンド機能が好調ということだが、理由を説明してほしい。
BASE:過去に閲覧したショップや商品情報をもとにアプリユーザー様へのレコメンドを行うため、好みやお求めの商品に近いショップや商品情報にアクセスしやすくなるためです。

――アプリのアップデートで、検索フォーム・特集コンテンツのバナーをホーム画面に設置されたが、特集コンテンツへの掲載で売上面への効果は?
BASE:現状では売上への貢献については開示しておりません。特集コンテンツは5月から開始したばかりのためこれからコンテンツのPRも含め、売上に貢献するコンテンツとして取り組んでまいります。

後払い開始後の状況は?
データ収集やノウハウ蓄積が進む

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