2024年9月22日7:00
UPBONDは、バリューコマースと開発する次世代型インターネット概念を用いた「Web3レジカード」の利用で、宿泊施設のチェックイン業務簡素化を図る実証実験を、2024年9月17日より都内2か所(MIMARU東京 八丁堀、MIMARU東京STATION EAST)のホテルで実施している。
コロナ禍で旅行業界から人材が流出し、人手不足の課題が解決しない一方で、インバウンド客の増加によるビジネスの好機を迎えている。
宿泊施設の課題のなかでも、チェックイン時に必要なレジストレーションカード(以下、レジカード)への記入依頼、予約内容の確認、パスポートのコピーなど、旅行業法に基づく欠かせない作業により、フロント業務に人手と時間が必要になる。
また、宿泊客にとってはチェックインで待たされることにより、限られた旅行時間を有意義に使えないストレスや、宿泊先ごとに同じ作業をくり返すことへの不満を抱えているそうだ。
宿泊利用者はホテル予約後に、一部の主体にデータ等が集約されず個人主体の管理が可能となる次世代型インターネット概念「Web3」と、レジカードの機能を組み合わせた「Web3レジカード」の登録案内が届く。「Web3レジカード」利用を希望する場合は、スマートフォンを利用して顔写真を含むパスポート情報を事前に登録する。
宿泊利用者はチェックイン時に「Web3レジカード」に登録済みの情報から選択的に施設へ開示し、宿泊施設はその情報をもとに予約確認やゲストの個人情報の取得・保管する。
「Web3レジカード」は、個人情報の管理をユーザーが主体的に行うことができ、データ提供先をコントロールできる「Login3.0」の技術を基盤としている。ユーザーは旅行先で外部サービスが「Web3レジカード」と連携されている場合、個人情報を選択的に開示することで、煩わしい入力作業が不要となり、宿泊を含めた旅全体の顧客満足度が向上する。また、自身のデータがどこに共有されたか管理・把握することが可能なため、安心して利用することが可能だという。バリューコマースとUPBONDの共同開発による「Web3レジカード」の実現により、宿泊施設のフロント業務の課題と、人手不足を解消できることで、宿泊客にもメリットが生まれ、より高い顧客体験の提供へつながるそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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